Este Kurz(エステ クルツ) 詳細
包み込むベロアは天使のような質感。秋冬の活躍を約束する、短めブリムの逸品ハット。
帽体と同じフェルト素材のバンドの上下を別布でパイピング処理した3色リボンが印象的なZapf(ツァップ)の名品ハットEste(エステ)。その高級感あふれるベロアの質感と意匠のエッセンスを踏襲しつつ、より取り入れやすい短めブリムにアレンジして登場したのが、こちらのEste Kurz(エステ クルツ)です。
ご注目いただきたいのは、帽体の仕上げ。Este Kurz(エステ クルツ)は、Zapf(ツァップ)が誇るフェルトの加工方法のうち、「ベロア」と呼ばれる仕上げを採用しています。これは、ファーフェルトを長いケバを持つように起毛させ、表面をスムーズなベルベット状に仕上げたものになります。
起毛加工によって繊維の厚みが増し、起毛した部分に空気をたっぷり含むことで、保温性が格段に高められています。手ざわりはスベスベなめらかで、柔らかくふっくらとした極上の感触。外観には豊かな風合いと高級感あふれる表情、上品な光沢があり、本物ならではの存在感を示しています。
素材に用いられているのは、高級なラビットファー。上品な光沢があり、ふわりと軽いのが特長です。元来、生地表面には微かな起毛感があり、さらりと流れるような手ざわりは、ウールなどにはない魅惑の感触といえます。
ラビットファーフェルトは、兎(うさぎ)の毛を原料とするフェルト生地です。兎毛のフェルトは、羊毛を原料としたフェルトより希少で、高級な素材として知られています。フェルト生地に加工した場合、羊毛と比較して、よりきめ細やかな外観になり、手ざわりもなめらかに仕上がります。
Zapf(ツァップ)のEste Kurz(エステ クルツ)は、そんな人気の素材ラビットファーフェルトを惜しげもなく用いて、ブランド内随一との呼び声も高い「ベロア」加工で丁寧に仕上げられた、高級感あふれるフェルトハットとなっています。
クラウントップは、丸みを帯びて涙のような形になったティアドロップ型。クリース(くぼみ)の底部に、やや弱めながら「戻り」と呼ばれるふくらみがあるタイプです。フロントピンチ(つまみ)も備えられた、フェルト製中折れハットの「王道」と言える定番フォルム。またEste(エステ)と比較して、やや短めにアレンジされたブリム(つば)によって、どなたにも取り入れやすい軽快なシルエットにまとめられています。
創業120年を超えるオーストリア屈指の老舗ブランドZapf(ツァップ)は、伝統のチロリアンハットづくりに代表される、同国に受け継がれた匠の技術に定評があります。熟練職人の手作業による仕上げにこだわった上質なフェルトハットの数々は、絶妙な被り心地、王室の伝統をくむ気品、洗練のデザインで世界的な人気を集めています。
Este Kurz(エステ クルツ)は、Zapf(ツァップ)のプレミアムシリーズ「ハプスブルク・コレクション」のラインナップの中でも、「ベロア」仕上げで高い評価を集めるハットEste(エステ)をデザインベースにして誕生しました。
Este Kurz(エステ クルツ)は、ブランドが誇る人気アイテムを短めブリムにアレンジした自信作。どんなコーディネートに取り入れても力を発揮するフェルトハットです。さあ、あなたも、この逸品ハットから新しい秋冬のオシャレを始めてみませんか?
1893年創業、王室も認めたオーストリア屈指の老舗帽子メーカー「Zapf」とは。
今から遡ること百余年、1893年にオーストリアのヴェルフェン市で創業したZapfは、職人の手作業による伝統的な帽子作りを続けている歴史の深いブランドです。
当時ハプスブルク家統治下にあったオーストリアにおいて、わずか数社だけが、ウィーンの王室にサービスや産物を献上する特権を与えられていましたが、Zapfはその内の一社でした。1905年、その実力を評価されたZapfは、王室御用達メーカーとして表彰されます。
1991年にはオーストリア皇太子オットー・フォン・ハプスブルクの許可を受け、王室の名を冠に頂く「ハプスブルク・コレクション」を導入するに至ります。
Zapfの最大の特徴は、オーストリア伝統のチロリアンハットを帽子づくりのベースとしていることです。そのためZapfのハットの多くは、ブリム(つば)やクラウンがコンパクトであるため派手過ぎず、反面、色柄やデザインが豊富でファッションのアクセントとして小粒でも十分なスパイスを利かせるため、繊細で奥床しい美的感覚を持つ日本人にも被りやすい帽子です。
Zapfのハットは、伝統の技が生み出す高い品質、絶妙の被り心地、洗練のデザインと、あらゆる面において高品質で知られる数々のメイド・イン・ジャパン製品を見慣れた人々の目にも眩しく映ることでしょう。
日本の帽子ファンの方々に、磨き抜かれた職人の手業が光るZapfのフェルトハットをお届けできることは、当店にとっても幸運の極み。最高品質のフェルトハットがもたらす言い様のない満足感を、ぜひご自身でお確かめください。
丁寧な職人の手技で仕上げられる、チロリアンハットの技法を存分に活かしたZapfのフェルトハット。
チロリアンハットをはじめとするZapfのフェルトハットは、通常15の工程を経て生み出されます。原料として用いられるのは、主にヨーロッパから吟味の上で取り寄せたウールや兎毛のフェルトです。
高品質のフェルトを巧みに加工して仕上がるハイグレードなハットには、随所に職人の手業が光っています。まさに、オーストリアの伝統的な帽子づくりの技の結晶と言えましょう。
Zapfのフェルトハットは木製の型を用いて職人の手作業で作られています。その後のすべての工程も、職人の手によるものです。ハットのデザインは一つ一つが異なり、様々なモデルにおける一つ一つの工程をZapfは非常に重要視し、職人による仕上げにこだわっています。