レザーハット・レザーキャップ・革帽子・革財布 革製品のお手入れと保管方法は?
2025/12/23
- 帽子コラム
あなたは、革製のアイテムをお持ちですか?
帽子の分野でいれば、本革を用いた中折れ系のレザーハットから、ハンチング・キャスケット・ベースボールキャップといったレザーキャップまで、革帽子は大変人気があります。
小物の分野でいえば、財布、小銭入れ、名刺入れ、キーケース、パスケース、手袋などの革製アイテムも人気です。
そこで今回は、ちょっと気になる革製品のお手入れと保管方法についてまとめてみました。
まず最初に、革アイテム全般に関して、共通で注意すべきことは?
レザーハット、レザーキャップ、革財布といった革製品は、素材として使われている革の種類や仕上げによって、その性質がそれぞれ大きく異なります。
革の種類は、代表的なところでは、牛革(カウレザー)、羊革(シープレザー)、山羊革(ゴートレザー)、豚革(ピッグスキン)、馬革(ホースレザー)などがよく知られています。
また珍しいところでは、象革(エレファント)、カバ革(ヒポポタマス)、ワニ革(クロコダイル、アリゲーター)、ヘビ革(パイソン、アナコンダ)、トカゲ革(リザード)、サメ革(シャークスキン)といった「エキゾチックレザー」と呼ばれるものまで、実に多様です。
一口に同じ「本革」と言っても、使用できるケア用品や可能なお手入れ方法には違いがあるため、必ず商品タグや添付された注意事項、メーカーの案内等を確認する必要があります。
また、それらをしっかり読んだとしても、人間ですので判断ミスをしてしまうことも考えられます。
そのためケア用品を初めて使用する際には、極力目立たない部分から少量ずつ試し、強くこすったり、無理に汚れ落とししないことも大切な心がけになります。
柔らかい布での乾拭き(からぶき)を基本に、ケア用品を適切に使用
レザーハット、レザーキャップ、革財布といった革製品を使用する際に最も重要なのは、普段から可能なかぎり、汚れや湿気をためないようにすることです。
日常的なメンテナンスは、柔らかい布で乾拭き(からぶき)をする程度で十分です。
使用後に乾いた柔らかい布で軽く拭き、表面のホコリや手指でついた皮脂を落とします。レザーハットやレザーキャップは、汗が付着しやすい内側も意識してメンテナンスすると劣化を防ぐことができるでしょう。
革用クリームや革用オイルを使用する場合は、少量を布に取り、革の表面に薄く均一に伸ばして塗布します。塗りすぎはベタつきやシミの原因となるため注意が必要です。
革用クリームや革用オイルといったケア用品の使用頻度は、月に1回から数か月に1回程度が目安となります。
防水スプレー・防汚スプレーは、雨や汚れ対策として有効です。使用時は、屋外など風通しがよく換気できる場所で、アイテムから20~30cm離して軽く吹きかけます。
防水スプレー・防汚スプレーの使用後は、十分に乾燥させましょう。
万一「液だれ」のように濡れたような感じになってしまった場合は、布で押さえるようにして水分を取り、直射日光や熱を避けて自然乾燥させることが大切です。※クリーム・オイル・スプレーなどのケア用品は、ケア用品の注意書きや革製品の注意事項などで、「使用可能な革の種類」を必ず確認してからご使用ください。
革アイテムを保管する際のポイントは、湿気と光を避けること
レザーハット、レザーキャップ、革財布といった革製品を保管する際には、「湿気と光を避けること」を最優先に意識しましょう。
高温多湿の環境はカビや劣化の原因となるため、保管場所には風通しのよいところを選び、クローゼット等に収納する場合は除湿剤等を併用すると安心です。
また、直射日光や強い照明は、革アイテムの退色や乾燥を招きます。窓際や照明直下の場所での保管は避けるようにしましょう。
加えて、革アイテムの形崩れを防ぐ工夫も大切です。
レザーハットやレザーキャップは絶対につぶさず、中にあんこ紙や型崩れ防止材を入れて保管しましょう。革財布はお札・小銭・カードなどの中身を全部抜き、札入れ・小銭入れ・カードポケットなどが膨らんだ状態のまま置いておかないようにしましょう。
革アイテムは、長期間使わない場合には軽くお手入れをした上で保管するように心がけると、良好な状態を保ちやすくなります。
革財布などかさばらない小物であれば、通気性のある不織布袋などを使い、密閉されがちなビニール袋などの使用は避けることをおすすめします。
最後に、革アイテムで注意すべき絶対NGな行動とは?
革製品の取り扱いで、アルコールを使う、除菌シートを使う、水拭きを繰り返す、濡れたまま放置する、といった行為は革の劣化を早めます。
また、直射日光や暖房での乾燥、クリームやオイルの塗りすぎ、密閉状態での長期保管も避けるべき代表的なNG行動です。ぜひ、ご注意ください。
お持ちの革製品に、ご自身では対処できないような汚れがある場合や判断に迷う場合には、自己流で無理に処理せず、専門のクリーニング業者に相談することをおすすめします。







