ボルサリーノだけじゃない。パナマハットのブランド違いを整理して選ぶ

2026/02/19

  • 帽子の知識


パナマハットに興味はあるのに、いざ選ぼうとすると「どれも似て見える」「買ってみたけど、なんだかしっくり来ない」と感じることがあるかもしれません。

実際、パナマハットは見た目が近くても、ブランドごとに“性格”が違うようです。結局のところ、どれを選ぶと自分に合いやすいのでしょうか。

この記事では、YouTubeチャンネル「時宿堂帽子倶楽部」の動画(【保存版】プロが作成!パナマハットブランドチャートと選び方解説)の内容をもとに、代表的な5ブランドを「どんな人に向きやすいか」という視点でまとめます。選ぶ材料として読んでいただければと思います。

目次

パナマハットは「似ているのに違う」——まずはここを押さえる

パナマハットは、一見すると形や色味が近く見えます。けれども、ブランドごとに仕立てや雰囲気の“方向性”が違うため、選び方で印象が変わりやすい帽子です。

ここでいう“性格”は、たとえば次のような違いです。

  • 仕上がりの緻密さや、佇まいの上品さ
  • クラシック寄りか、カジュアル寄りか
  • 価格帯(気軽に使えるか、憧れの一本か)
  • 形のバリエーション(定番中心か、変化球が多いか)

「どれが良いか」より先に、「自分はどう使いたいか」を置くと、迷いが減りやすいかもしれません。

憧れ・完成度・気軽さ——5ブランドの方向性をざっくり把握

5つのブランドは、価格帯や雰囲気(クラシック/カジュアル)の方向性で見ていくと整理しやすいです。

まずは結論に近い形で、ざっくり方向性を並べると次の通りです。

  • 憧れの一本として選ぶなら:ボルサリーノ
  • 気軽に始めたいなら:エロイ・ベルナール
  • デザインを楽しみたいなら:ビガリ
  • 存在感を求めるなら:ステットソン
  • 完成度で選ぶなら:オメロ・オルテガ

このあと、それぞれ「どんな人に向きやすいか」をもう少し具体的に見ていきます。

ボルサリーノ:クラシックと格のある佇まいで選びたい人へ

最初に紹介したいのは、イタリアの老舗ブランドボルサリーノです。クラシックな佇まいと仕立ての美しさで、いわゆる“格”を感じやすいブランドかもしれません。

素材選びから仕上げまで品質基準が厳格で、編み込み(帽体づくり)はエクアドルの職人が行い、仕上げはイタリアで丁寧に仕立てられています。

価格が高めになるのは、素材・技術・仕立てを細部まで詰めていることが理由の一つだと考えられます。

グレード表記(キート/ファイン/エクストラファイン/モンテクリスティ)

ボルサリーノのパナマハットは、グレードが商品名に反映されています。

  • パナマ・キート
  • パナマ・ファイン
  • パナマ・エクストラファイン
  • 最上級:モンテクリスティ

価格帯の目安として、エントリーで5万円台、最上級では20万円を超えるモデルもあります。選ぶときは「自分の頻度」と「求める佇まい」のバランスで考えるとよさそうです。

エロイ・ベルナール:気軽に「ガシガシ」使いたい人の入口

エクアドルのエロイ・ベルナールは、気軽にパナマハットを使いたい人の入口になりやすいブランドです。

現地の職人が編み上げ、しっかり仕上げられている一方で、片肘張らずに楽しめるのが魅力です。

ベーシックなモデルに加えて、カラーものやリボンで雰囲気を変えられるタイプなども揃っていて、価格は1万円台前半からという設定です。

「まず一つ持って、夏の間に被る頻度を試したい」という人には、こうした立ち位置が安心材料になるかもしれません。

ビガリ:定番だけじゃ物足りないとき、形で遊べる幅広さ

続いてはエクアドルのビガリ。パナマハットに限らずフェルトも手がけ、有名ブランドに帽体を提供する実力派メーカーです。

魅力として強調されていたのは、ラインナップの幅広さです。クラシックな中折れだけでなく、ポークパイ型やウエスタンスタイルなど、他ではあまり見ない形も揃うブランドです。

それでいて、デザイン性・品質・価格のバランスが取りやすい、満足感の高い帽子として選ばれています。

「いつもの服装に、少しだけ個性を足したい」場面で頼りになりやすいのがビガリです。2つ目、3つ目として別デザインに挑戦したい人にも向くかもしれません。

ステットソン:男らしい存在感。効かせるデザインが欲しい人へ

次はステットソン。1865年創業のアメリカを代表する帽子ブランドで、カーボーイハットのイメージを持つ方も多いブランドです。

ステットソンの魅力は「男らしい佇まい」。アメリカらしい開拓精神のような雰囲気があり、そのスピリットがパナマハットにも宿っています。

フラットなブリムや高めのクラウンなど、クラシックとは少し違う“効かせる”デザインが特徴です。被るだけで個性が立ちやすい一方で、やりすぎになりにくく自然に馴染みやすい、というバランス感があります。

価格帯は3万円台〜8万円台あたり。定番が物足りない人には候補になるブランドです。

オメロ・オルテガ:仕上がりの美しさとバランスで選ぶ“正当派”

最後は、エクアドルを代表するパナマハット専門ブランドオメロ・オルテガです。仕上がりの美しさと、品質・価格・デザインのバランスの良さで選びやすいブランドかもしれません。

編みの密度や目の整い方、細部の仕立てに、丁寧なものづくりが表れやすい印象です。

「良い帽子が欲しいけれど、ハイブランドは少し手が届かない」と感じる人にとって、現実的な候補になりやすいと思います。

カラー展開も豊富で、ネイビーやレッドなどの高発色のカラー、ヴィンテージグレーのような絶妙な色もラインナップされています。

まとめ:あなたの「用途」と「気分」から、合うハットを決めていく

パナマハットはブランドによって個性がさまざまです。

  • 憧れとして選ぶなら:ボルサリーノ
  • 気軽に使うなら:エロイ・ベルナール
  • デザインを楽しむなら:ビガリ
  • 存在感を求めるなら:ステットソン
  • 完成度で選ぶなら:オメロ・オルテガ

同じ「パナマハット」でも、目指す雰囲気はけっこう変わりそうです。被る頻度、服装のテイスト、そしてこの夏どんな気分で過ごしたいか。そこから逆算すると、選びやすくなるかもしれません。

実際の佇まいやチャートの感覚は、文章より動画のほうが伝わりやすい部分もあります。YouTubeチャンネル時谷堂帽子倶楽部の動画もぜひチェックしてください・。