上質を纏う秋。大人の男が手に入れるべき 2025年最新 ジャケットスタイル

ライター:真沙幸 監修:松はじめ

2025.10.21

秋の訪れとともに、街の景色が色づき始める季節。ファッションに敏感な大人の男性にとって、秋は「ジャケットの季節」とも言える特別な時期です。Tシャツやシャツ一枚では物足りないけれど、コートにはまだ早い。そんな時期にこそ活躍するのがジャケット。2025年秋は、定番の良さを押さえながらも、素材やシルエットに新しい風が吹き込まれています。ここでは、大人の男性が手に入れるべき最新ジャケットスタイルを徹底解説します。

1. 2025年秋のジャケットトレンドは「クラシック回帰 × モダンアップデート」

2025年秋のジャケットトレンドを一言で表すなら、「クラシックの再解釈」。
英国調のチェックやツイードといった伝統素材が再注目されつつ、現代的なシルエットや機能素材との融合でアップデートされています。例えば、重厚感のあるツイードジャケットにストレッチ性を加えたものや、クラシックなダブルブレストにミニマルなカットを取り入れたものなど。伝統を感じさせながらも堅苦しさを排したジャケットは、大人の余裕を感じさせる絶好のアイテムです。

2. 大人の男が選ぶべきジャケット素材とは?

秋のジャケット選びで欠かせないのが「素材感」です。

ツイード

秋冬の代表格。特に2025年は、ライトウェイトのツイードが注目されています。重すぎず、シャツやニットとの相性も良いため、日常使いしやすいのが魅力です。

ホップサック

一般的にホップサックは春夏の素材というイメージがありますが、実はカシミヤをブレンドした生地であれば秋冬にも最適です。カシミヤ混のホップサックは、しっかりとした風格を保ちながらも、程よいカジュアル感を兼ね備えているのが魅力。特に秋のビジネスカジュアルスタイルに取り入れることで、上質さと抜け感を両立した着こなしを楽しむことができます。

レザーコンビネーション

2025年は、ウールやカシミヤにレザーを部分使いしたジャケットが登場。ひじパッチやポケットフラップにさりげなくレザーを取り入れることで、渋みとモダンさを両立させています。

3. ジャケットシルエットは「リラックス × シャープ」の絶妙バランス

ジャケットといえば、昔はウエストを強調するタイトなシルエットが主流でした。しかし2025年秋は「適度なゆとり」がキーワード。リラックス感のあるシルエットでありながら、肩回りやラペルのデザインでシャープさを演出するのがトレンドです。
例えば、少し長めの着丈に設定されたシングルジャケットは、腰回りをすっきり見せつつも大人の落ち着きを表現。オーバーサイズすぎない「程よい余白」が、大人の余裕を感じさせてくれます。

4. ジャケットを彩るカラーパレットで差をつける

2025年秋の注目カラーは、深みのあるアーストーン。

  • チャコールグレー:都会的で洗練された印象。
  • モスグリーン:自然を感じさせる落ち着き。週末カジュアルにも最適。
  • バーガンディ:渋みのある赤が差し色に。知的で華やかな雰囲気を加えてくれます。

黒やネイビーといった定番色も健在ですが、大人の男性だからこそ挑戦してほしいのが、こうした「深みのある色」。ジャケット一枚でコーデ全体を格上げしてくれます。

5. ジャケットを活かすシーン別おすすめコーディネート

ビジネスシーン

ホップサック素材のネイビージャケットに、グレースラックスを合わせた正統派スタイル。タイドアップすればきちんと感を演出し、ノータイなら現代的なビジカジに仕上がります。

休日の街歩き

ツイードジャケットにタートルネックニットを合わせ、デニムでカジュアルダウン。足元をローファーでまとめれば、大人の余裕を感じさせるリラックスコーデの完成です。

夜のディナー

バーガンディのベルベットジャケットをチョイス。シンプルなブラックパンツと合わせるだけで、華やかさと落ち着きを両立したスタイルに。大人ならではの遊び心を感じさせます。

6. ジャケットと帽子のコーディネートでさらに格上げを

ジャケットスタイルにもう一つアクセントを加えるなら、「帽子」が有効です。大人の男性にとって帽子は単なる防寒具ではなく、品格を演出するキーアイテムとなります。

ハット(フェルト素材)

ツイードジャケットやチェック柄と好相性。英国紳士風の雰囲気を漂わせながら、クラシックな装いを完成させます。

キャスケット

カジュアル寄りのジャケットと好相性。デニムやチノパンと合わせれば、こなれた休日スタイルに。

ニット帽

リラックスシルエットのジャケットに合わせることで、肩の力が抜けた大人カジュアルを演出。カラーをジャケットに合わせると統一感が出ます。

7. ジャケットを長く愛用するためのケアも忘れずに

上質なジャケットは、ケア次第で10年先も相棒として活躍します。

  • 着用後は必ずブラッシングし、ホコリを落とす。
  • 連日着用せず、休ませる。
  • 専用のハンガーで型崩れを防ぐ。

こうした基本的なケアを心がけることで、素材の美しさやシルエットを長く保つことができます。

まとめ:2025年秋、大人の男に必要なのは「上質ジャケット × 今っぽさ」

2025年秋のジャケットスタイルは、クラシックを大切にしつつ、現代的にアップデートされたものが主流。ツイードやホップサックといった伝統素材を軸にしながら、リラックス感あるシルエットや深みのあるカラーを選べば、日常から特別な場まで幅広く活躍します。さらに帽子を組み合わせることで、スタイルに立体感と奥行きが生まれ、大人の余裕をより際立たせることができるでしょう。
大人の男性に求められるのは「上質さ」と「時代感」を両立したスタイル。流行を追いすぎる必要はありませんが、2025年最新の空気をまとったジャケットと帽子は、きっとあなたの秋の装いを一段と輝かせてくれるはずです。

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Writer執筆者紹介


松 はじめ

松 はじめ

東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)

リセット仕事服(技術評論社)