白シャツのおすすめ素材とデザイン!合わせるメンズ帽子は?
ライター:中之丸真吾 監修:松はじめ
2023.04.15
春夏の季節は、冬の暗いトーンの服装から解放され、パッと明るい服を着たくなりますね。
中でも白シャツは特に季節感がありますし、素材やデザインの違いで色々なコーディネートを楽しむことができます。
でも、誰もが一着は持っている白シャツだからこそ、着こなしに差が出てしまうことをご存知でしたか?
ネットで白シャツを買ったものの、実際に着てみるとなんだかしっくりこないな…と感じたことが一度はあるのではないでしょうか?
そこで今回は、
- 白シャツをかっこよく着こなしたい
- 白シャツを着ていると仕事の服装のように見える
- これから自分に合った白シャツを購入したい
そんな方のために、白シャツのおすすめ素材やデザイン、アクセントにおすすめの帽子についても、白シャツに合う帽子の種類を解説したいと思います。
白シャツは男の必須アイテム
“定番アイテム”と巷では言われながらも、実際に自分が着てみると意外にもしっくりこないことも多い白シャツ。
究極にシンプルであるが故に、襟型のデザインや素材の種類などの細かな部分でしか差をつけることができないのですが、それがなかなか難しい・・・。
無難なものを選んでしまい、結局イメージしたようなコーディネートにならない!なんて経験が皆さんにもあるのではないでしょうか?
白シャツ選びで失敗したくないのであれば、代表的な襟型や季節感のある素材は絶対に抑えておきたいポイントです。
これから詳しく解説していきますので、白シャツ選びの参考にしてくださいね。
これからの季節におすすめ!白シャツの素材
白シャツのようにシンプルで雑味のない洋服は、素材がもたらず些細な印象の違いが、白シャツそのものの雰囲気に大きくつながってきます。
ここでは白シャツ選びで絶対に外したくない代表的な素材を3つご紹介させていただきます。
●オンオフ兼用のオックスフォード
皆さんもきっと一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか?
アメカジが好きな方は、何着も持っているかもしれませんね。
「縦緯それぞれ2本ずつ固めて構成された”平織り”の生地」のことをオックスフォードと呼ぶのですが、サラサラとした触り心地で、ラルフローレンなどのアメリカブランドのシャツによく見られます。
もともとはブルックスブラザーズにおいて、「トランクに畳んで入れてもシワになりにくい素材」として開発されました。
オックスフォードの白シャツは本当に万能な一着であり、洗いざらしで着用しても様になるのが大きな特徴ですね。
●涼しく快適なリネン素材
ひんやりとした肌触りと、風が通り抜ける気持ちよさがあるリネン素材は、暑さの厳しい季節にはマストアイテムといっても過言ではありません。
乾きやすく、シワになってもそれがまたいい味になる・・・リネンシャツは、他にはない魅力で溢れています。
オックスフォードなどに比べると、もっともエレガントな雰囲気があり、Tシャツが白のリネンシャツに変わるだけでも各段におしゃれ度が増します。
リネンのシャツ生地は、スラブという特徴的な糸が使われていることが多く、このスラブ糸のおかげで涼し気な印象を与えてくれます。
●機能性抜群のコットン×ポリエステル
化学繊維の発達は、私たちの暮らしを便利なものにしてくれました。
代表格であるポリエステルも、以前までは「安価でダメな素材」として認識されていたと思いますが、近年は決して安価なだけでなく、実用性も兼ね備えるようになってきています。
例えばコットンとポリエステル混合の白シャツの場合、洗濯してもほとんどシワにならないですし、ドライなタッチで触り心地もよく快適に過ごすことができます。
トレンドのオーバーサイズの白シャツなどにおいては、実用性をメインで考えるなら化学繊維が入っているものをあえて選ぶのもありですね。
白シャツにおすすめのデザイン
白シャツのデザインの中でも、印象が強いのはやはり襟型のデザインです。
一歩間違えれば仕事服っぽくなってしまいますし、「この素材でそのデザイン!?」なんて違和感のあるものも市場には多く出回っています。
これからの季節にぴったりのデザインがありますので、あなたの手持ちのシャツと比べながらご覧くださいね。
●大人のリラックス感はバンドカラーで
バンドカラーシャツは、一般的なシャツの折り返した襟を取り除いて、身頃と襟をつなぐ台襟を残したシャツのことです。
中世ヨーロッパでは、襟だけを取り外して洗えるように、図のように襟だけが販売されており、実はバンドカラーには古い歴史があるのです。
今では襟が付いていない=リラックスと解釈されるようになっており、白シャツの新定番として幅広い世代から支持されています。
●アメカジの定番ボタンダウンは外せない
白シャツにおいてやはり外すことのできないデザインはボタンダウンです。
特にオックスフォードのボタンダウンシャツは何十年も前から白シャツの定番であり、大人なら一着は持っておきたいところ。
一枚で着るならややオーバーサイズで、ジャケットのインナーとしても兼用するならジャストサイズのものを選びましょう。
●リゾート&リラックス感のあるオープンカラー
近年リゾート感のあるシャツがたくさん売られるようになってきました。
特にオープンカラーやカプリシャツのようなデザインは海で着用するリゾート向けのシャツとして非常に人気があり、特に清潔感のある白シャツとは相性がいいのです。
仕事では着ることはありませんし、休日のリラックス感が出るのでこれ一枚で様になってしまいます。
基本的に一枚で着るようなデザインですので、ややオーバーサイズで、素材はリネンやコットン×ポリエステルがぴったりですね。
白シャツに帽子を合わせて季節感を演出
シンプルな白シャツのコーディネートにひとつアクセントを加えるなら、断然帽子(ハット)がおすすめ。
「帽子は苦手…」という人もいるかもしれませんが、メガネや帽子などの顔周りのアイテムは簡単に雰囲気を変えることができ、顔の形などに合わせて必ず似合うデザインのものがあります。
ご紹介している白シャツに合わせる帽子は、一体どんなものがいいのでしょう?
★白シャツにおすすめの帽子①バケットハット
バケットハット=通称”バケハ”は、カジュアルシーンにおいて最も人気の帽子といっても過言ではありません。
バケットハットとは、バケツを逆さにしたような形のツバ付き帽子のことであり、数年前から若い女性を中心に人気がありましたが、現在は性別や世代を問わず幅広い層に認識されているおしゃれアイテムです。
被るだけで今風の雰囲気になり、もちろん白シャツとの相性も抜群。
例えば写真のような色物の帽子も、バケットハットなら綺麗にまとまりますね。
白シャツのようなシンプルな服だからこそ、アクセントとなる帽子に少し色が入っていてもきれいですね。
★パナマハット
ボルサリーノに代表されるパナマハットは、エクアドル発祥の帽子で、トキヤ草という草を編んだ帽子です。
春夏の帽子の代表格とも言われており、他の帽子にはないエレガントな雰囲気が漂うのが大きな特徴。
リネンの白シャツやカプリシャツなどにパナマハットを被れば、大人のリゾートスタイルが完成します。
エレガントなパナマハットですが、カジュアルスタイルに合わない訳ではありません。
白シャツにデニム&スニーカーというラフな服装でも、変に浮くことなくいとも簡単にこなれた雰囲気となります。
上品な服装からカジュアルまで対応できる懐の深さも、パナマハットの魅力ですね。
★ベースボールキャップ
白シャツの中でも、オックスフォードシャツのようなカジュアル感の強いものには、ベースボールキャップがぴったりです。
ストリート系のキャップのような野球帽よりも、上の天ボタンもないすっきりした物にするだけで大人の休日スタイルに合う雰囲気に。
デニム、コンバースなどのスニーカーでまとめればアメカジスタイルの完成です。
旅行にいったり、レジャー施設にいったりなど、春夏は家族でのイベントも多くなりますが、白シャツとベースボールキャップがあれば重宝しますね。
まとめ
誰もが持っている白シャツも、細かく見ていけば色々な素材があったり、襟型などのデザインによっても雰囲気が変わることがお分かりいただけたと思います。
さらに、白シャツはシンプルであるが故に無難な服装になりがちですが、帽子などでアクセントを加えると一気におしゃれなコーディネートに進化します。
今年の春夏は、定番の白シャツについて見直してみてはいかがでしょう?
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Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)