あったかい!あのロシアの帽子の名前とは?

2021/09/09

  • 帽子コラム


冬、凍てつくような寒さを感じはじめると、あたたかい帽子が欲しくなりますね。

そんなとき、ニュース映像などでたまに目にする、ロシア人がかぶっている、たっぷりモフモフとした毛が特徴で、とても暖かそうな「ロシアの帽子の名前」が気になってきませんか?

こうした毛皮(ファー)の帽子は、ざっくり広いくくりとしては、ロシア帽(ロシアン帽子)などと呼ばれていますが、実はさらに細かい区分と名前が存在するようです。

ロシア軍の兵士がかぶっているあの帽子

まず1つは、ウシャンカ(ウシャーンカ)と呼ばれる帽子。ロシア軍の兵士たちがかぶっているようなものです。

帽子好きの方にとっては、いわゆる飛行帽(フライトキャップ)のイメージに近いのがこちらになります。ウシャンカの「ウ」は、ロシア語で「耳」を意味する言葉の複数形で、ウシャンカという名前は左右の耳当てに由来するそうです。

つまり、広く「ロシア風」と捉えられる帽子の中でも、耳当てのない帽子は、原則としてウシャンカ(ウシャーンカ)とは呼ばないことになります。

耳あては、通常は上方へ折り上げた状態で、付属の紐を頭頂部で結んで固定されます。耳あてを下げて使用する場合は、両耳や顎、後頭部までをすっぽり覆うことができます。

懐かしい人気アニメの美女もかぶっていたあの帽子

さてもう1つのロシア帽子が、コサック帽、アストラカン帽(アストラハン帽)、パパーハなどと呼ばれるもの。こちらは基本的に耳当てがなく、スポッとかぶれる円筒形のフォルムが特徴になります。

漫画家・松本零士氏の作品で、TVアニメ、アニメ映画としても大変人気のある「銀河鉄道999」。このシリーズに登場するヒロイン、メーテルが身に着けている黒い帽子をイメージされる方もいらっしゃるでしょう。

コサック帽は、本場のロシアでは男性の政治家がかぶっているメンズのイメージもあり、メンズ、レディースを問わない帽子といえますが、日本では上記のメーテルのイメージと、また優雅でゴージャスな雰囲気もあることから、特にレディースの帽子として人気があります。

モフモフであたたかいロシア帽の素材は?

こうしたロシア帽子の素材には、羊の毛皮であるムートン、ウサギやマスクラットの毛皮、特に極寒のロシア北方地域ではミンクファーが用いられます。また比較的安価で手に入れやすいフェイクファーのアイテムもあります。

寒さの厳しい地域に暮らすロシア人にならって、この冬の防寒用にロシア風のロシアン帽子を検討してみてはいかがでしょうか。

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