変? 不自然? 違和感? 通勤スーツや通学制服にニット帽はおかしい?
2025/01/23
- 帽子コラム

冬も本番になり寒さが厳しくなると、通勤通学の際に防寒目的でスキー場でかぶるようなニット帽を使ってみたくなるのではないでしょうか?
しかし、「スーツにニット帽」というと、「合うのかな?」と不安になる方もいるでしょう。
そこで今回は、通勤スーツや通学制服に、ワッチキャップ・ビーニーなどとも呼ばれるニット帽をかぶるのはおかしいのか、という点を検討してみたいと思います。
「スーツにニット帽」は、基本的にオシャレ上級者向けのコーディネート
「スーツにニット帽を合わせる」は、なかなか個性的なスタイリングにはなりますが、ドレスダウンの一つの方向性として、成り立つ可能性があります。
その上で、まず最初の前提として、「スーツにニット帽を合わせる」のが、だいぶハードルの高いコーディネートだということは把握しておくべきでしょう。
例えば「スーツ ニット帽」などのキーワードで画像検索してみると、スタイルのいい外国人モデルの写真がたくさん出てきます。

これらを眺めていると、「スーツにニット帽を合わせる」というのは、基本的に「オシャレ上級者」だからこそできるコーディネートという気がしてきます。
ニット帽は原則としてカジュアル系の帽子なので、スーツの上品さとのバランスが取りづらいタイプや種類のアイテムほど、難易度が高くなっていきます。
特に、トップにポンポンが付いているもの、帽体に多色の柄があるもの、柄を強調した編み方(編み目)になっているもの、クラウン(頭頂部)が長めで全体にボリューム感があるもの、などは注意が必要です。
スーツにニット帽を合わせるなら、色や形がシンプルなアイテムを選ぼう
さて、ハードルが高いという前提を認識した上で、それでも防寒対策などで「スーツにニット帽を合わせたい」という場合には、どんなポイントを押さえればいいのでしょうか?
まず、デザインはシンプルなものを選ぶのがいいでしょう。無地を基本に、畝(うね)や編み柄もさほど目立たない、さりげないパターンのものを選ぶと、スーツのキレイめな雰囲気を損なうことなく、ニット帽が効果的なアクセントになります。
次に、色は、ブラック、ネイビー、グレーなどが基本となるスーツに合わせるため、ニット帽のほうも単色で落ち着いた色調のものを選びましょう。

選ぶ帽体(生地)の色を、スーツの色やネクタイの色(ノーネクタイの場合はシャツの色)に合わせる(拾う)ことで、全体の色味のバランスをとるのも、オシャレに見せるコツになります。
さらに、形状は、クラウン(頭頂部)の高さが短めなショートタイプがおすすめです。シンプルな編み方(編み目)でショートタイプのニット帽は、頭の形にきれいにフィットし、スマートで洗練された印象を与えるため、スーツとの相性がいいでしょう。
スーツに合わせやすい意外な選択肢は、オールシーズン対応のサマーニット帽
最後に、スーツに合わせやすい意外なニット帽の種類としておすすめしたいのが、サマーニット帽と呼ばれるものです。

これは、主にコットンやシルクなどの素材を用いて、薄手で通気性よく、サラッと蒸れにくい仕様に仕上げられたニット帽で、春夏秋冬のオールシーズンで活躍します。
例えば、普段屋内にいるお店の店員さんや、日常のシーンでのちょっとした寝癖隠し・薄毛隠しなどの目的で使いたいという方に、メンズ(男性)、レディース(女性)を問わず人気のあるアイテムです。
サマーニット帽は、ショートタイプで、ぴったり頭にフィットするシルエットであることが多いため、スーツと合わせる場合にも違和感なく取り入れられる可能性が高いです。
防寒という目的では難がありますが、検討してみる価値はあると思われます。