【2025年最新版】大人の夏を格上げする!失敗しない半袖シャツの選び方と着こなし術

ライター:真沙幸 監修:松はじめ

2025.07.10

夏のワードローブに欠かせない「半袖シャツ」。しかし、その手軽さゆえに油断してしまうと、意外と落とし穴も多いアイテムです。実際、「なんとなく着てみたら子供っぽく見えた」「思ってたより安っぽく見える…」なんて経験、ありませんか?
この記事では、そんなお悩みを解消すべく「半袖シャツ選びで失敗しないための知識と着こなし術」をお届けします。2025年の最新トレンドを踏まえながら、シャツの種類ごとの特徴、選びのポイント、避けるべきNG例まで、徹底的にご紹介します。

なぜ半袖シャツは難しい? ― 油断禁物な“夏の罠”とは

長袖シャツと比べると、肌の露出が多く、カジュアルに見えやすい半袖シャツ。シンプルで涼しく着られる一方で、デザインやシルエットを間違えると一気に“子供っぽい印象”に…。
特に市販の半袖シャツには、時代遅れのシルエットや過剰な装飾が施されたものも多く、初心者が適当に選ぶと“野暮ったい印象”になりがち。つまり、誰もが一度は手にするベーシックなアイテムでありながら、「ちゃんと選ばないと危険」な服でもあるのです。

まずは知っておきたい!半袖シャツの“種類と襟の形”

半袖シャツと一言で言っても、実は種類は多種多様。ここでは代表的な4タイプをご紹介します。

1. オープンカラーシャツ(開襟シャツ)

首元が開いた構造で、リラックス感と今っぽさを併せ持つ王道アイテム。2025年も引き続き人気のスタイルです。肌の露出を程よく抑える“五分袖タイプ”なら、大人っぽさと涼しさの両立も可能。迷ったらまずこのタイプから。

2. レギュラーカラーシャツ

最もベーシックな襟型で、キチンと感や清潔感を演出できるタイプ。ただし、ビジネス用途と混同されがちなので、選ぶ際は素材やディテールで“休日感”を出すのがコツです。

3. ボタンダウンシャツ

襟の先をボタンで留めたカジュアル感のあるタイプ。元はスポーツ用に開発されたデザインで、程よくラフで上品な印象を与える万能型。ただし、子供っぽい印象にならないよう、落ち着いた色味を選びましょう。

4. キューバシャツ・ワークシャツ

刺繍やタックなど装飾性が強いキューバシャツ、無骨で男らしいワークシャツもありますが、着こなしには高度なバランス感覚が必要。初心者はあえて避けるのが無難です。

半袖シャツ選びで“絶対に外せない”5つのポイント

失敗しないためには、以下の5つの軸を押さえることが重要です。

1. トレンドに沿ったシルエットを選ぶ

現在の主流は“リラックスフィット”。体にフィットしすぎるピタピタなサイズ感は、かえって古臭く見えてしまいます。少し余裕のあるシルエットを選ぶだけで、格段にこなれて見えます。

2. 肩まわりのフィット感に注意

肩が浮いたり張っていたりすると、全体のバランスが崩れてしまいます。肩幅に自然に沿ったものを選ぶことが大人見えの第一歩。

3. 上品なディテールを意識する

ポケットがない、前立ての縫い目が見えない「フレンチフロント」仕様など、ミニマルなデザインが◎。装飾過多なものは避け、大人の洗練された印象を意識しましょう。

4. 最初の一枚は“黒”が鉄板

黒は引き締まった印象を与え、どんなアイテムとも合わせやすい万能カラー。夏場は“重く見えるのでは?”と思いがちですが、シアー素材や五分袖を選べば軽やかさも演出できます。

5. 素材で差をつける

表面に凹凸がある「テクスチャー素材」や、軽く透ける「シアー素材」は、無地でも地味にならず、グッとオシャレ度がアップ。見た目も涼しげで夏にぴったりです。

失敗しがちなNG例もチェック!

NG①:サイズがタイトすぎる

昔の“ジャストサイズ信仰”のまま、体にピタピタのサイズを選ぶと時代遅れな印象に。現代の“ちょいゆる”シルエットを意識しましょう。

NG②:派手すぎる色柄物

アロハ柄や原色系のアイテムは着こなし難度が高め。初心者は手を出さず、まずは無地やダークトーンのシャツから始めるのが正解。

NG③:襟のヨレやシワがある

シャツの印象は「襟元で決まる」といっても過言ではありません。襟がクタッとしていたり、シワだらけだったりすると、一気にだらしない印象に…。着用前にスチーマーなどで整える習慣を。

大人の抜け感をプラスするなら“帽子”を味方に

半袖シャツのシンプルな装いには、小物使いが重要。中でも「帽子」は、大人のこなれ感や季節感を演出するのにぴったりのアイテムです。

おすすめは“キャップ”と“バケットハット”

・キャップ(無地/ロゴ控えめ)

 カジュアル感をプラスしながらも、無地やワンポイントロゴのシンプルなものを選べば大人っぽさをキープ。ブラックやネイビーなど落ち着いたカラーが◎。
・バケットハット(ナイロン/コットン)

 ストリート感がありつつ、近年はきれいめな着こなしにもマッチ。半袖シャツ×スラックスなどのシンプルコーデに合わせると、程よい抜け感が生まれます。

NGは“子供っぽすぎるアイテム”

・キャラものや派手な柄の帽子
・ツバが極端に広いサファリハット風のもの
・フェスっぽいアウトドア感が強すぎるデザイン
こうしたアイテムはコーデ全体のバランスを崩す原因に。あくまで“大人の夏カジュアル”にふさわしい、落ち着きのある帽子選びが大切です。

まとめ:半袖シャツは“大人の夏の勝負服”に変えられる

半袖シャツは選び方のコツと着こなしを押さえれば、夏でも快適かつスタイリッシュな“大人の勝負服”になり、「子供っぽい」というイメージにはなりません。
まずはトレンドを意識したオープンカラーシャツから始め、素材やサイズ感にこだわってみてください。失敗しない選び方の5つのポイントを念頭に置くだけで、グッと洗練された夏スタイルが手に入ります。

この記事で紹介した商品



Writer執筆者紹介


松 はじめ

松 はじめ

東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)

リセット仕事服(技術評論社)