残暑を乗り切る!大人のためのライトアウター活用ガイド2025

ライター:真沙幸 監修:松はじめ

2025.08.10

8月も終盤に差しかかると、暦の上では秋。とはいえ、日中はまだまだ厳しい残暑が続く日本の夏。そんな時期に活躍するのが「ライトアウター」です。
“暑さ対策”と“季節感のある装い”を両立してくれるライトアウターは、まさに大人のメンズファッションに欠かせない存在。室内外の寒暖差にも対応でき、見た目もグッと洗練されます。
本記事では、2025年版のトレンドをふまえた「ライトアウター」の選び方から、大人のための着回し術までを徹底解説します。

なぜ“ライトアウター”が必要なのか?

  • 昼と夜の気温差が大きい
  • 冷房の効いた室内での体温調整に便利
  • 半袖だけでは物足りない、季節の“先取り感”を演出できる
  • カーディガンやシャツでは出せない、きちんと感と男らしさがある

特に30代後半から40代以降の大人にとっては、年齢にふさわしい「落ち着き」と「清潔感」を演出するためにも、ライトアウターは非常に有効なアイテムです。

2025年注目のライトアウター4選

① リネンブレンドシャツジャケット

「シャツより厚く、ジャケットより軽い」絶妙なポジションの一着。リネン混の素材は通気性抜群で、夏の終わりにも快適。ニュアンスカラー(ベージュ・カーキ・スモーキーグレー)でまとめると、大人の柔らかさを演出できます。

おすすめコーデ:

ライトベージュのシャツジャケット×白Tシャツ×ブラックスラックス×ローファー

② コットンナイロン系のテックブルゾン

2025年は、機能性素材を活かした“テック系ブルゾン”が人気。軽量かつ撥水性のある素材で、突然の夕立にも対応可能。ミニマルなデザインのものを選べば、カジュアルすぎず都会的に。

おすすめコーデ:

ダークネイビーのテックブルゾン×グレージュのバンドカラーシャツ×スラックス×白スニーカー

③ ニットカーディガン風ジャージージャケット

夏の終わりは、ニット系ジャケットも活躍。Tシャツの上からサラッと羽織るだけで、スタイル全体に奥行きが生まれます。ジャージー素材ならストレスなく着用でき、動きやすさも◎。

おすすめコーデ:

グレーのジャージージャケット×白クルーネックT×ブラウンのワイドパンツ×ローファー

④ ワークテイストのオーバーシャツ

ミリタリーやユーティリティテイストが、2025年のライトアウターの隠れトレンド。オーバーサイズすぎない絶妙なシルエットで、大人のカジュアルスタイルに抜け感をプラスできます。

おすすめコーデ:

カーキのオーバーシャツ×白Tシャツ×ブラックデニム×サイドゴアブーツ

大人がライトアウターを着こなす3つのポイント

① 素材感で“軽やかさ”を出す

重厚すぎるウールやレザーは秋冬向き。残暑にはリネン、コットン、ナイロン、テンセルなどの軽快な素材を選びましょう。動きのある素材は、見た目にも涼しげです。

② 色は“秋を先取り”するのが正解

真夏の名残を感じさせる「白」や「明るいブルー」よりも、**アースカラーやスモーキーカラー(カーキ、ブラウン、テラコッタなど)**を選ぶと、季節の移ろいを感じさせるスタイルに。

③ 羽織るだけで“抜け感”を意識

ライトアウターは前を開けて羽織るのが基本。インナーとのレイヤードで「立体感」を出し、着こなしに奥行きをもたせましょう。インナーは無地Tシャツやバンドカラーシャツが鉄板です。

帽子とのコーディネートで秋先取りの“洒落感”をプラス

ライトアウターを着こなす上で、帽子との合わせ方も見逃せないポイント。特に残暑の時期は、日差し対策としての機能性と、コーディネートに季節感を加える“+α”のアイテムとして、帽子が効果的に機能します。
以下では、ライトアウターと相性の良い帽子の組み合わせ例を紹介します。

● テックブルゾン × ナイロンキャップ

スポーティーかつ都会的な印象を作りたい時には、軽量なテックブルゾンにナイロン素材のキャップを合わせるのが◎。ネイビーやブラック、チャコールなど落ち着いたトーンを選べば、子供っぽさを感じさせず、大人らしいカジュアルスタイルにまとまります。

● シャツジャケット × バケットハット

リネンやコットンのシャツジャケットには、同じくナチュラルな素材感をもつバケットハットが好相性。ベージュやカーキなどのアースカラーで統一感を出せば、夏と秋の間をつなぐ“季節の橋渡しコーデ”が完成します。

● ジャージージャケット × フェルトハット

夜のディナーや、少しかしこまったシーンには、ニット調のジャージージャケットにフェルトハットを合わせて、品のある装いを。つばがやや広めの中折れハットなどは、顔まわりに陰影をつけ、男らしさと知性を引き立ててくれます。

● オーバーシャツ × キャスケット

ミリタリーテイストのオーバーシャツには、クラシックな雰囲気のキャスケットを。武骨になりすぎず、ほどよく“知的な抜け感”を演出できるのが魅力。無地のTシャツやスラックスと合わせると、都会的にまとまります。

帽子は顔まわりの印象を左右する重要なファッションパーツ。残暑のライトアウタースタイルに取り入れることで、こなれ感や季節感を自然に演出できます。「少し物足りない」と感じた時にこそ、帽子を取り入れてスタイルに奥行きを与えてみてください。

暑さに負けない“見た目の清潔感”も大切に

ライトアウターを羽織ることで、汗ジミやシワをカバーできるという実用面もありますが、同時に重要なのは「清潔感」。いくらおしゃれでも、ヨレた服や汚れた靴では印象が台無しに。
残暑のスタイルでは特に、インナーは白やライトグレーなどの爽やかな色味をキープし、足元も革靴やスニーカーをしっかりメンテナンスしておくのが、大人のマナーです。

まとめ|ライトアウターで“先を行く”大人の装いを

暑さが残る中でも、秋の気配をほんのり取り入れるのが、大人の男性のおしゃれの腕の見せどころ。ライトアウターを上手に活用することで、季節感を先取りしつつ、機能性と快適さも手に入れられます。
この夏の終わりは、ぜひお気に入りの一着を見つけて、暑さにも気候にも振り回されない“大人の余裕”をまとってみてください。

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Writer執筆者紹介


松 はじめ

松 はじめ

東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)

リセット仕事服(技術評論社)