残暑にも活躍 大人の男性に似合うショートパンツの選び方と着こなし方
ライター:真沙幸 監修:松はじめ
2025.09.04
夏も終盤に差し掛かってきましたが、まだまだ日差しの強い日や蒸し暑さが続く日も多いのが日本の気候の特徴です。そんな時期に欠かせないのが「ショートパンツ」。
ただし、ショートパンツは「子どもっぽい」「リゾート感が強すぎる」といったイメージを持たれがちで、大人の男性が日常のファッションに取り入れるのをためらうことも少なくありません。
そこで今回は、大人の男性がショートパンツを上品かつ快適に取り入れる方法について解説していきます。まだまだ暑い残暑の季節を、快適さとおしゃれを両立して過ごすヒントになれば幸いです。
ショートパンツが大人に似合う理由
若々しさやカジュアル感が強いアイテムだからこそ、「どう着こなすか」で印象が大きく変わります。40代以上の男性においても、清潔感や余裕を感じさせるスタイルに仕上げることが可能です。
- 清涼感と快適さ:高温多湿の気候に最も適したアイテムであり、汗をかいても動きやすい。
- 抜け感の演出:上半身をきれいめにまとめることで、程よいリラックス感を表現できる。
- トレンド性:2025年の夏は、各ブランドが「テーラードショーツ」や「リゾートショーツ」を発表しており、流行の一環としても押さえておきたいアイテム。
大人が避けたいショートパンツのNG例
ショートパンツ選びで失敗してしまうと、一気に幼く見えてしまいます。以下のポイントには注意しましょう。
- 丈が短すぎる:膝上10cm以上のショートパンツはリゾートや部屋着感が強く、街着としては不向き。
- 派手すぎる柄:アロハ柄やカラフルすぎるプリントは、年齢を重ねた男性には浮いて見えがち。
- ダボダボシルエット:全体がルーズすぎると「だらしない」印象になってしまう。
大人におすすめのショートパンツ
ここでは、この夏の終わりにおすすめしたいショートパンツを具体的に紹介します。
テーラードショーツ
セットアップで着られるよう仕立てられたショートパンツ。ジャケットやシャツと合わせれば、都会的で洗練された印象に。
チノショーツ(ベージュ/カーキ)
定番でありながら、落ち着いた色味を選ぶことで大人らしい雰囲気に。無地でシンプルなものがおすすめ。
リネンブレンドショーツ
夏らしい清涼感のある素材。シャツやローファーと組み合わせれば「リゾート感」ではなく「品の良い涼しさ」を表現できる。
ホワイトショーツ
ホワイトジーンズの流行に合わせ、ショートパンツでも白は注目。モノトーンでまとめれば爽やかでスタイリッシュ。
ショートパンツの着こなしテクニック
大人の男性にとって重要なのは、「カジュアルすぎない工夫」です。ポイントを押さえると一気に垢抜けます。
1. トップスをきれいめに
ポロシャツやオックスフォードシャツを合わせると、ラフすぎない印象に。無地のTシャツでも、シルエットや素材にこだわれば十分上品に見えます。
2. 靴選びが鍵
スニーカーならローテク、もしくはミニマルなデザインを。革靴やローファーと合わせれば、ショートパンツでもフォーマル寄りの着こなしが可能。
3. 小物で差をつける
レザーベルト、スポーティーなサングラス、ビーズネックレスなどをプラスすることで、シンプルなスタイルにアクセントを。
4. 丈のバランスを重視
膝上5cm程度の丈感が最も上品で、脚のシルエットをきれいに見せてくれます。
コーディネート例
例1:都会派きれいめショートパンツスタイル
- ネイビーテーラードショーツ
- 白シャツ(タックイン)
- ブラウンローファー
- レザーベルト&シンプルな腕時計
シンプルでありながら洗練された大人の余裕を感じさせるコーディネートです。
例2:夏の終わりのリラックスカジュアル
- ベージュのチノショーツ
- 白ポロシャツ
- ホワイトスニーカー
- サングラス+キャンバストート
休日やリゾート気分を味わうのにぴったりな爽やかスタイル。
例3:トレンド感のあるモノトーン
- ホワイトショーツ
- ブラックのTシャツ
- 黒のレザースリッポン
- シルバーアクセサリー
流行のホワイトジーンズを応用した、シンプルかつ現代的な着こなしです。
帽子で差をつけるショートパンツスタイル
ショートパンツの着こなしをワンランク上に見せるには、小物使いが重要です。特に帽子はコーディネート全体の印象を大きく左右します。
柄物や無地のキャップ

カジュアルなショートパンツスタイルに合わせやすいのがキャップです。無地のベーシックなものを選べば都会的に、花柄や刺繍入りを選べば夏らしい遊び心をプラスできます。
バケットハット

2025年も継続して人気のアイテム。特にショートパンツとの相性は抜群で、リゾート感を演出しつつも程よいストリート感を与えてくれます。モノトーンのバケットハットなら大人の余裕を演出可能。
パナマハット

きれいめなショートパンツスタイルに合わせたいのがパナマハット。リネンシャツやローファーと合わせると、リゾートラグジュアリーな印象に仕上がります。
ニットキャップ(秋口に)

夏の終わりから秋にかけては、薄手のニットキャップもおすすめ。ショートパンツとの組み合わせで季節感のミックススタイルを楽しめます。
まとめ
ショートパンツは「子どもっぽい」と敬遠されがちなアイテムですが、選び方と着こなし次第で大人の男性にも十分マッチします。重要なのは 丈のバランス・色味・合わせるトップスや靴です。
夏の終わりの残暑は、まだまだショートパンツを楽しめる絶好のタイミングです。ぜひ今年は、自分らしい大人のショートパンツスタイルを見つけてみてください。
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Writer執筆者紹介

松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)