〖2025年最新版〗真夏の大人のメンズを格上げする!リネンシャツの選び方と着回し術

ライター:真沙幸 監修:松はじめ

2025.08.25

暑さが本格化する真夏。汗ばむ季節でも快適さとスタイルを両立したい大人の男性におすすめなのが「リネンシャツ」。2025年の今、リネンはただの“涼しい素材”にとどまらず、洗練された印象を演出するファッションアイテムとして進化を遂げています。
本記事では、リネンシャツの魅力や選び方、そして日常で使える着回し術を、ファッションのプロ視点で徹底解説します。

リネンシャツが“大人の男”に似合う理由

リネン(麻)は、ナチュラルな風合いと通気性の良さが魅力の天然素材。カジュアルながらも品のある表情を持ち、年齢を重ねた男性の落ち着きや余裕を引き立ててくれます。
とくに40代以上の男性には、シャツの“シワ感”さえも味方になるのがリネンの魅力。パリッとしたコットンシャツとは異なり、程よい抜け感が生まれ、肩肘張らない「こなれた印象」を演出できます。

2025年注目のリネンシャツのトレンド

2025年のメンズリネンシャツは、ただ「涼しいから着る」ものではなく、ファッションとしての完成度が問われる年。特に注目されているのは以下の3つの要素です。

● カラートーンは“くすみ系ニュートラル”が主役

2025年は、彩度を抑えたくすみ系ニュートラルカラーが主流です。例えば以下のような色味は、肌なじみが良く大人の落ち着きを表現してくれます。

  • セージグリーン(グレーがかったグリーン)
  • スモーキーブルー(くすんだ青)
  • サンドベージュ
  • ライトグレー

明るい色でも「白飛び」しない柔らかさがあるため、日差しの強い屋外でも、インナーやボトムスと馴染みやすいのが特徴。1枚で着ても、重ね着でも洗練された印象をキープできます。

● シルエットは「リラックス+端正」がキーワード

今季はオーバーサイズすぎず、適度にゆとりを持たせた“リラックスフィット”が注目されています。肩の落ち方や裾の広がり、袖のゆるさなどで抜け感を出しながらも、襟やボタンの配置は端正に。
つまり、「大人が品よく着られるラフさ」が重要です。

裾を出して着てもだらしなく見えず、タックインすれば上品さも演出できる。
そんな“二面性”を持ったアイテムが、選ばれる理由になっています。

● デザインは“シンプルの中に主張”を

2025年は、無地を基本としつつ、バンドカラーやオープンカラー、比翼仕立てなどでさりげなく差をつけるデザインが支持されています。胸ポケットを省いたり、ボタンに天然素材(貝ボタンなど)を使用したりと、細部にこだわったリネンシャツが続々と登場しています。

ビジネスカジュアルにも馴染むデザイン性と、休日のリラックス感を両立することで、「使える1枚」として重宝されるでしょう。

大人のためのリネンシャツの選び方【3つのポイント】

① 上質な素材を選ぶ

リネンにもランクがあります。粗いものではチクチク感が強くなりがちなので、フレンチリネンやアイリッシュリネンなど、繊維が細くなめらかなものを選ぶのがおすすめ。見た目の上品さが格段に違います。

② サイズは“少しゆとり”が基本

タイトすぎるとシワが目立ちすぎてしまい、逆にラフすぎるとだらしなく見えることも。肩が自然に落ちるくらいのリラックスフィットが大人にはちょうどいい。

③ 着回しやすいカラーを選ぶ

初めてリネンシャツを選ぶなら、ホワイト・ライトブルー・ベージュなどのベーシックカラーがおすすめ。コーディネートの幅が広がります。

真夏を乗り切る!帽子と合わせた大人のリネンシャツ着回し術

帽子は、日差しを避ける実用性はもちろん、コーディネート全体に“洒落感”と“清潔感”を添えるキーアイテム。リネンシャツと組み合わせることで、季節感とスタイルの両立が可能になります。
ここでは、リネンシャツに帽子を合わせた、大人のためのシーン別着回し術を3つご紹介します。

① 休日のリゾートスタイル

白リネンシャツ × ベージュのショートパンツ × パナマハット × レザーサンダル

夏らしさ全開のリゾートコーデ。リネンシャツは裾を外に出し、前を開けてラフに羽織るのがポイント。そこにナチュラルカラーのパナマハットを加えれば、全体がエレガントで洗練された印象に。
アクセサリーはシルバーバングルやレザーブレスレットなど、“さりげない輝き”を添えると◎。夏の旅行やカフェテラスにもぴったりです。

② アーバンカジュアルの冷房対策スタイル

ライトグレーのリネンシャツ × ネイビースラックス × ブラックのバケットハット × ローファー

外は暑くても、建物の中では冷房が効きすぎている。そんなシーンで活躍するのがこの組み合わせ。リネンシャツの風通しの良さを活かしつつ、やや長袖のものを選んで冷房対策。
バケットハットは、つばが短めでシルエットもやわらかく、大人が取り入れても浮かないデザインを選ぶと◎。色はブラックやチャコールなど、落ち着いたトーンが都会的な雰囲気を演出してくれます。

③ 夜のディナーやナイトカフェに

ブラックのリネンシャツ × 白デニム × ネイビーのキャップ × タッセルローファー

夜風が心地よい夏の夜におすすめなのが、少しモードなモノトーンコーデ。リネンのブラックシャツは、涼感を保ちつつも引き締まった大人の雰囲気に。パンツは白デニムで軽快に、足元はレザーで格上げ。
そして仕上げに、コットンやナイロン素材の無地キャップを加えれば、程よい抜け感が生まれ、カジュアルすぎず洗練された印象に。カフェやディナーデートにもぴったりの、都会派スタイルです。

帽子とリネンシャツの組み合わせは、気取らずに“雰囲気”を演出できる夏の最強コンビ。シンプルな服装だからこそ、小物で差をつけて、自分らしいスタイルを完成させてください。

着こなしを格上げする+αのポイント

● インナーの選び方

リネンシャツは透け感があるため、インナー選びも重要。ベージュやライトグレーのシームレスTシャツなら、透けにくく快適。Vネックを選べば、シャツのボタンを開けてもインナーが目立ちません。

● 洗い方&お手入れ

リネンは水に強い反面、型崩れしやすい素材。洗濯後はすぐに形を整えて干すのがポイント。アイロンをかけすぎず、あえてシワ感を活かすのが2025年流のスタイルです。

まとめ|“涼しい”だけじゃない、大人の魅力を高めるリネンシャツ

リネンシャツは、真夏の暑さをしのぐだけでなく、大人の男性にしか出せない「余裕」や「こなれ感」を自然と表現できる名アイテム。素材選びと着こなしに少しこだわるだけで、あなたの夏の印象は格段にアップします。
2025年の夏は、ぜひ自分に似合うリネンシャツを見つけて、快適かつスタイリッシュな大人の夏を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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Writer執筆者紹介


松 はじめ

松 はじめ

東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)

リセット仕事服(技術評論社)