夏のオシャレを涼しくカッコよく!素材別おすすめ夏帽子の魅力と特徴

2024/02/21

  • 帽子コラム


ここ数年の日本は、最高気温30℃以上の真夏日、35℃以上の猛暑日は当たり前。地域によっては、最高気温40℃以上の酷暑日も度々報告されるようになっています。

こうした厳しい暑さの中での熱中症予防には、冷房(クーラー)の使用や、水分・塩分の補給などが推奨されますが、猛暑対策には帽子の着用も欠かせません。

そこで今回は、春夏の帽子に用いられる素材をキーワードに、おしゃれで紫外線対策に役立ち、通気性も抜群のおすすめの夏帽子の魅力と特長についてご紹介します。

【パナマ草(トキヤ草)】夏の王様パナマハットの原料

パナマハット

パナマ草(トキヤ草)とは、南米の国・エクアドル原産の植物で、パナマハット(パナマ帽)の原料となる植物です。

パナマハット(パナマ帽)は、エクアドルの職人の手により、パナマ草(トキヤ草)の葉を細く裂いた紐を編んで作られます。

素材に天然のパナマ草(トキヤ草)を用いたパナマハット(パナマ帽)は、「本パナマ」と呼ばれています。

パナマ草(トキヤ草)は軽く丈夫な素材のため、帽子に成型されたパナマハット(パナマ帽)も軽快なかぶり心地になります。暑さの厳しい夏にかぶるのにおすすめの質感です。

【麦わら】ストローハットは夏を快適に過ごすアイテム

ストローハット

麦わらとは、穂を落とした後の「麦の茎」のことです。

ストローハットのストロー(straw)とは「麦わら」のこと。ストローハットは、その名の通り、元々は麦わらを素材とする帽子のみを指す呼称でした。

しかし現在においては、麦わら以外の天然繊維や化学繊維を素材とするものであっても、形状や質感を麦わら帽子のスタイルに寄せて作られた春夏ハット全般を指して、ストローハットという名称が用いられるようになっています。

麦の藁(わら)を用いた本来の麦わら帽子(ブレードハット、カンカン帽など)は少なくなりつつありますが、広義のストローハットは、紫外線対策に役立つ防ぐ実用アイテムとしても注目されています。

【ラフィア】質感も雰囲気も春夏らしさ満点の天然素材

ラフィアとは、アフリカ南東部のマダガスカル原産のラフィア椰子(やし)という植物の葉の繊維を乾燥させ、紐状に加工した素材です。

ラフィアは天然のろう分と油脂分を多く含み、柔らかくなめらかで肌ざわりがいいことが特長です。

ラフィアには柔軟性があり、使うごとにツヤとしなやかさが出ます。また長く使うことで色合いに経年変化が生じ、そのアイテムだけの雰囲気や風合いを楽しめるようになります。

ラフィア素材の帽子は、ざっくりとした編み目のお手頃価格のアイテムから、細かな編み目のハイブランドのアイテムまで、価格帯に幅があります。

【布帛(ふはく)】天然素材が中心の、最も身近な帽子

ふはく

皆さんにとって、最も身近でなじみのある帽子といえば、「布帛(ふはく)」の帽子ではないでしょうか。簡単にいえば「布製」のハットやキャップです。

布帛(ふはく)とは、織物全般を指す言葉です。漢字の世界では、植物繊維の織物を「布(ふ)」、絹の織物を「帛(はく)」と表現し、「布帛(ふはく)」はこの両者を合わせた言葉として伝統的に用いられています。

帽子素材に用いられる「布(ふ)」の代表例は、綿(コットン)、麻(リネン)です。

綿(コットン)は、ふんわりとした肌ざわりで、吸水性や通気性に優れているといった特徴があります。また染めやすいため、生地の発色がきれいという利点もあります。

リネン

麻(リネン)は、サラッと涼しげな手ざわりが特徴で、汗をかいても肌に張り付かないため、夏場も快適に過ごせます。

帽子素材に用いられる「帛(はく)」の代表例は、絹(シルク)です。

絹(シルク)は、なめらかな質感と上品な光沢が魅力です。ただ「絹(シルク)100%」の帽子は少なく、他の繊維との混紡で使われることが多いです。

元来の「布帛(ふはく)」の定義からは外れますが、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンなどの化学繊維を使った生地も、広い意味での「布帛(ふはく)」といえるでしょう。

例えばその代表例ポリエステルであれば、縮み、型崩れ、シワなどが起こりにくいなど、化学繊維はその丈夫さが魅力になります。

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