俳優、政治家、ミュージシャンなど有名人が愛用 世界最古ともいわれる帽子ブランド・ジェームスロックとは?
2026/01/26
- 帽子コラム
今年2026年は、イギリスの老舗帽子ブランド・ジェームスロック(James Lock)が1676年に創業されてから350年となる節目の年です。
そこで今回は、帽子ブランド・ジェームスロックの由来・発祥、提供される帽子の特長・魅力などを振り返りつつ、ジェームスロックの帽子を愛用した著名人・有名人もご紹介します。
英国の老舗帽子ブランド・ジェームスロックの始まりと名前の由来は?
ジェームスロック(James Lock)という通称・愛称で知られるジェームズ・ロック・アンド・カンパニー(James Lock and Co.)、現在のロック・アンド・カンパニー・ハッターズ(Lock & Co. Hatters)は、1676年創業のイギリスの老舗帽子ブランドです。
約350年の歴史をもち、記録に残る中では、現存する世界最古の帽子店と言われています。創業者はロバート・デイビスで、その後息子のチャールズ・デイビスが事業を引き継ぎます。
このチャールズ・デイビスの弟子にジェームズ・ロックという人物がいました。彼はチャールズの一人娘メアリーと結婚。1759年にチャールズが亡くなった後は、ジェームズが会社を継承しました。ブランド名の由来は、このジェームズ・ロックの名前ということになります。
以来ジェームズの子孫であるロック家が、現在に至るまで、何世代にもわたって会社を経営していくことになります。長い歴史の中で、ジェームスロックは、王侯貴族や政治家、文化人、著名人・有名人、芸能人などから支持を集める存在となりました。
イギリス・ロンドンのセント・ジェームズ・ストリートという、紳士文化の中心地に店舗を構え続けている点も象徴的です。単なる老舗ではなく、「英国紳士の装いやメンズのコーディネートを支えてきた歴史そのもの」といえるブランドが、ジェームスロックなのです。
伝統のクラフトマンシップが光る、ジェームスロックのおすすめポイントは?
ジェームスロック(James Lock)の帽子は、英国の伝統に根ざしたクラシックなラインナップが特徴で、スーツにもよく似合う上品な形状とデザインが魅力です。
代表的な帽子種類には、トップハット(シルクハット)、フェドラハット(中折れ帽)、ホンブルグハットなどのフェルトハット、他にもハンチング、キャスケット、パナマハット(パナマ帽)などがあり、フォーマルからカジュアルまで幅広く対応しています。
いずれも共通しているのは、世界中から厳選された上質な素材選びと、何世代にもわたって受け継がれてきた伝統的なクラフトマンシップです。
生み出される帽子は、質感や耐久性はもちろん、かぶった時の収まりや経年変化まで考慮されています。長年使い続けられてきた木型をもとに、熟練職人が手作業で成形・縫製を行うことで、機械生産では再現しにくい、立体感のある美しいシルエットに仕上げられます。ジェームスロックの歴史として特に有名なのは、19世紀に堅牢で実用的な帽子として登場したボーラーハット(山高帽)の誕生エピソードです。
この丸いクラウンが印象的な帽子は、同社の顧客であったトーマス・コーク卿からの依頼を契機に、帽子専門職人ウィリアム・ボーラーによってデザインされたものになります。
丸みのあるクラウンと短めのブリムを持つこの帽子は、やがて男性のオシャレの象徴となり、世界中へ広まりました。
約350年の歴史の中で、数々の著名人たちに愛されたジェームスロックの帽子
- ウィンストン・チャーチル
- チャールズ・チャップリン
- ジョン・レノン
- ジョニー・デップ
- デビッド・ベッカム
ウィンストン・チャーチルは、1874年生まれの政治家です。第二次世界大戦当時の英国首相であり、ノーベル文学賞作家としても知られています。葉巻タバコとともに、ジェームスロックのボーラーハットやホンブルグハットをかぶる姿は、英国的威厳の象徴として数多くの写真に残されています。彼の装いは「英国の紳士像」を体現するものでした。
チャールズ・チャップリン(チャーリー・チャップリン)は、1889年生まれのイギリス出身の映画俳優・監督です。映画史に名を刻む「喜劇王」としても有名です。彼の代名詞ともいえば、日本では山高帽とも呼ばれたボーラーハットでした。ジェームスロックが誕生に関わったボーラーハットは、チャップリンの映画作品を通じて世界的なアイコンとなりました。
ジョン・レノンは、1940年生まれのミュージシャンです。伝説のバンド「ザ・ビートルズ」のメンバーとして多くの名曲を生み出し、音楽史を変えた人物。そんな彼は私生活においても帽子を好んだことで知られていました。ジェームスロックの帽子は、彼の活動スタイルと共鳴し、クラシックとカウンターカルチャーを横断する存在だったといえるかもしれません。
ジョニー・デップは、1963年生まれのアメリカの俳優です。映画作品における個性的な役柄が印象的で、帽子の保管のためだけに部屋を借りるほどの帽子愛好家としても知られています。彼にとってジェームスロックの帽子は、単なる装飾ではなく、物語性を持つアイテムとなっているようです。
デビッド・ベッカム(デヴィッド・ベッカム)は、1975年生まれの元プロサッカー選手です。引退後はファッションアイコンとしても高い評価を受けています。クラシックな英国スタイルを現代的に再解釈する彼の装いにおいて、特にジェームスロックのキャスケットは重要なアクセントとなっています。







