バンドカラーシャツに合うメンズ帽子とコーディネート
ライター:松はじめ
2023.04.04
気温が高くなってくると、あまり重ね着をせずに、シャツ1枚で過ごしたい!
でもシャツやTシャツを格好よく着こなすにはどうしたらいいでしょう?
- シャツスタイルに合わせる帽子は何が格好いい?
- どんなシャツを選ぶとオシャレ?
- シンプルだけどコーディネートしやすいアイテムが欲しい・・・
そんな風に思ったことはないでしょうか?
今回は、気軽に楽しめる襟元に開放感があるバンドカラーというシャツと、バンドカラーシャツに合わせる帽子や着こなしコーディネートのポイントについて解説します。
■バンドカラーシャツとは?
バンドカラーシャツは、一般的なシャツの折り返した襟を取り除いて、身頃と襟をつなぐ台襟を残したシャツのことです。
中世ヨーロッパでは、シャツのような下着を毎日洗う習慣は無かったので、汚れやすい襟には糊(のり)付けをし、板のようにガチガチに固くして汚れにくくする工夫をしていました。さらに襟だけを取り外して洗えるように、図のように襟だけが販売されていました。
その名残で公式なシーンでは襟をつけますが、襟がない非常にリラックスしたシャツをバンドカラーと呼び、今もオシャレなシャツの一つとして親しまれています。
■バンドカラーシャツが1枚あるだけで変わる
Tシャツをお持ちの方は多いと思いますが、格好よく着こなせている!という実感はありますか?
Tシャツというのはそもそも絵やデザイン以外では勝負できないため、元々のルックスやスタイルに左右されると思われてしまいがちです。
しかしコツさえつかめば問題ありません。誰でもオシャレに着こなす秘訣をお教えします!
Tシャツよりもシャツを活用するのがファッションのポイントです。
バンドカラーシャツは胸元の空き具合を調整でき、Tシャツにはないドレス感があります。
クローゼットに1枚このバンドカラーシャツがあるだけで品のいいコーディネートが叶うため、周囲からの印象が変わるでしょう。
■バンドカラーシャツ着こなしのポイント
・ミリタリーアイテムとのコーディネート
リラックスした印象のバンドカラーシャツですが、この写真のコーディネートでは男性らしい無骨なミリタリーテイストのカーゴパンツと、サンダルを合わせています。
少々ワイルドなパンツを合わせても、バンドカラーシャツを羽織るだけで着こなしの印象が和らぎます。
・デニムとも好相性
バンドカラーシャツは、シャツという特性からコーディネートの幅が広いのが特徴です。
例えばデニムのパンツとバンドカラーシャツは鉄板のコーディネートですし、デニムジャケットを羽織るインナーとしてバンドカラーシャツを取り入れるのもOK。
・バンドカラーシャツをタックインで着る
写真ではバンドカラーシャツを、パンツから出して着用していますが、シャツということでパンツの中に入れて着用する、タックインという着こなし方もあります。
タックインでバンドカラーシャツを着ることで、よりエレガントで大人な着こなしができるので、例えばハーフパンツなどに、バンドカラーシャツをタックインで着こなすのも素敵です。
■バンドカラーシャツのおすすめの素材
バンドカラーシャツの素材はコットンやリネンがメインになりますが、特に春夏はリネン素材を選んではいかがでしょう?
リネンは通気性にも優れていて、発散性も抜群なのも嬉しいですが、見た目のリラックス感が醸せるのが最大の特徴です。
ビシッとしていないシワが程よく残る感じも、リネンという素材の持っている特徴です。
デメリットとして、リネンが肌に当たった時の素材感が気になる、という方もいらっしゃるので、リネンシャツとの相性は確認しておくと良いと思います。
■バンドカラーシャツに合う帽子
・パナマハット
バンドカラーシャツに合わせやすい帽子として、まずはパナマハットをご紹介します。
シャツにパナマハットを合わせてプールサイドで過ごせば、上質なオシャレを優雅に楽しむことができます。
写真の帽子は本場エクアドルのオメロオルテガというブランドの、色が特徴的なギハーロというモデルを合わせています。
パナマハットというと夏のリゾートを連想する白のイメージですが、シンプルなバンドカラーシャツだからこそ、こういったカラフルなハットにも挑戦できます。
・ベースボールキャップ
シャツの持っているドレス感をキープしつつ、こなれた雰囲気を出してくれるのがベースボールキャップです。
よく見かけるストリート系のキャップのような野球帽ベースのものが多い中、写真のベースボールキャップは強いカーブが特徴で、上の天ボタンもない非常にすっきりしたものです。
だからこそ、シンプルなシャツによく馴染み、品のいいカジュアルスタイルを実現できます。
・ニット帽
バンドカラーシャツに合う帽子として、オールラウンダーなニット帽も挙げられます。
ニット素材独特のゆるさから、カジュアルコーディネートでは幅広い活用ができるため、バンドカラーシャツの雰囲気と良い感じでマッチします。
ニット帽というと厚手のものをイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、春夏の素材ならコットンや、リネンなどもオススメです。
また推奨のサイズ感としては、ジャストサイズから少し大きめ。
あまり小さなサイズにすると窮屈な印象になります。
余裕を持たせ、ニット帽が軽く動かせるくらいのサイズを選びましょう。
■バンドカラーシャツについて個人的な感想
バンドカラーシャツは、ここ数年のトレンドですが、単にトレンドだから着こなす、というのではなく、リラックス感を醸すという存在として欠かせないと思います。
例えばパジャマスーツという、襟がないセットアップスーツなども見かけるようになりましたが、このバンドカラーシャツは同じく襟がないためインナーとしてもってこいのアイテムです。
襟はすごくポイントだと考えています。
フォーマルとカジュアルの境界線を作っているのが襟の存在だとするならば、クールビズやテレワークなどを中心にオンオフの境目が薄くなってきている現代にはピッタリと言えるのではないでしょうか
■まとめ
いかがでしたか?
バンドカラーシャツという、シャツでありながら襟のないシャツ。
だからこそ醸せる大人のリラックス感、コーディネートできる幅も広く、着こなしやすい。そして1枚でも重ね着でも使え、Tシャツにはない魅力を持っているシャツです。
パンツにミリタリーやデニムといった素材を合わせてもオシャレに見える。
素材や、帽子にもこだわってバンドカラーシャツをコーディネートしてみてはいかがでしょう?
この記事で紹介した商品(価格は投稿時点のものです)
Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)