トレンチコートの魅力:大人のメンズが知っておくべきスタイリングのポイント

ライター:nanakko  監修:松はじめ

寒い季節にコートは欠かせませんよね。
そこで今回は、トレンチコートについてご紹介します。
トレンチコートは第一次世界大戦時に誕生した丈夫さが魅力のアイテムで、長い歴史の中で現在までアップデートされ続けてきました。
トレンチコートは仕事着にはもちろん、休日のカジュアルなコーディネートにも大活躍すること間違いなしですよ。
おすすめのトレンドコーディネートについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

トレンチコートの歴史や起源

トレンチコートの歴史は、1914年~1918年に起きた第一次世界大戦から始まりました。
トレンチコートの名前にもなっている「トレンチ」とは、「塹壕(ざんごう)」を指しており、イギリス軍が西部戦線での長い塹壕(ざんごう)に耐えるために、防水コートを作ったのが起源と言われています。
トレンチコートの原型となるアイテムは1900年頃に作られ、第一次世界大戦での普及がきっかけとなり、一般にも普及しました。

トレンチコートの特徴やデザインのポイント

引用:Photo AC

素材は、綿ギャバジンが多く、綿だけでなくウール素材も使われます。
ギャバジンは、バーバリーの創業者であるトーマス・バーバリーが1879年に発明した生地です。
ギャバジンは、綾目がはっきりと表れ、高密度に織りあげた丈夫な綾織物で耐久性と撥水性に優れています。
デザインは、両肩についた「エポレット(肩章)」、防風雨具のあて布である「ストーム・フラップ」、背中にあるケープのようなあて布「ケープ・バック」、雨よけの顎布「チン・ストラップ」、水筒などを吊るすためにベルトについた金属の輪「D環」、ダブル・プレストの打ち合せなどが特徴です。
トレンチコートは、戦場で防寒や防水のために着用されていたレインコートが起源になっているため、D環付きのベルトや、防風雨具のあて布などが備わっていて、機能性が高くなっています。

トレンチコートのトレンドコーディネート

トレンチコートのトレンドコーディネートをシーン別にご紹介します。

トレンチコートを着用した通勤時のコーディネート

ブラックのトレンチコートにネイビーのスーツだけでは野暮ったくなってしまいますが、指し色に赤ネクタイを持ってくることで、パッと華やかになり、大人で上品なコーディネートに仕上がっています。
トレンチコートは仕事着にも使えますが、カジュアルな服と合わせて普段着としても使えますよ。

日常のカジュアルな着こなしのコーディネート

落ち着きのあるアースカラーで統一した大人な普段着のコーディネートです。
ブラックのスキニーパンツでスラっとした印象に。
丸首トレーナーにギンガムチェックのシャツをレイヤードして、柄を持ってくるのがポイントです。
シンプルな着こなしも良いですが、柄で少し外してあげるとコーディネートの幅が広がりますよ。

イベントなど特別な日のコーディネート

著作者・出典:Freepik
白色タートルネックにブラウンのストレートパンツとブラウンのブーツで温かみのある大人なコーディネートに。
パンツとブーツの色味を統一することで、スタイルアップ効果も抜群です。
長め丈のトレンチコートが、Iラインを作り、スマートでスラっとした印象に仕上がっています。
ポイントでおおきめのメガネを持ってくることで、トレンド感のあるコーディネートになりますよ。

帽子やメガネをプラスした上級者向けコーディネート

著作者・出典:Freepik
ブラックなコーディネートに靴や帽子などの小物はブラウンをチョイスし、程よく存在感をアピール。
クロコダイル柄の靴や帽子、サングラスを合わせて、モノトーンのコーディネートに遊び心をプラスしています。
ダメージ入りのスキニーパンツで、きれい目になりすぎず、適度にカジュアルダウンしたトレンドコーディネートに仕上げることができますよ。

トレンチコートのメンテナンスやお手入れ方法についてのアドバイス

トレンチコートのメンテナンスやお手入れ方法のポイントとして、主に以下の3点が挙げられます。

  1. ハンガーにかけて保管する
  2. 汚れを落としすぎない
  3. クリーニング屋さんに任せる

ハンガーにかけて保管する

引用:Photo AC

当たり前のことのように思える人も多いかもしれませんが、ハンガーにかけて保管することが大切です。
ハンガーにかける際は、ボタンなどもしっかり留めることで型崩れを防ぐことができ、長期的に着用できます。
ポケットなどに物が入ったまま保管してしまうことでも、型崩れに繋がる可能性があるため、注意しましょう。

汚れを落としすぎない

引用:Photo AC

トレンチコートは丈夫に作られていて、痛みや汚れに比較的強いですが、そのまま放置するのはあまりベターではありません。
表面についた汚れはブラシを使って、ほこりや塵を落としましょう。
毎日ブラッシングをするなど、過度のお手入れは逆効果になってしまうので、注意が必要です。
2~3回の着用に1度を目安にお手入れをするのがおすすめです。
どうしても毎日お手入れをしたい場合は、軽く汚れを落とす程度に留め、くれぐれもブラッシングのしすぎには気を付けましょう。
袖や襟など肌に直接触れる部分や、シミに対しては、タオルを使って汚れを落とすのがおすすめです。
薄めた洗剤を付けたタオルを使って、コートの裏側から叩くことで比較的簡単に汚れを落とすことができます。
ただし、洗濯ネームに水洗いは不可などの表示がある場合は使用できません。
乾かす際にアイロンやドライヤーを使用してしまうと、輪ジミになる可能性があるため、必ずハンガーにかけて自然乾燥しましょう。
アイロンやドライヤーで熱を加えてしまうと、奥に残っていた汚れが表面化してしまう可能性があります。

クリーニング屋さんに任せる

引用:Photo AC

目立つ汚れが付いてしまった場合や、トレンチコートを着用する季節でなくなった時には、プロのクリーニング屋さんに任せるのも手です。
クリーニング屋さんに頼む場合の料金は、一般的に1500円~2000円前後が多く、高級素材の場合は2000円~4000円程度が相場となります。
利用が初めてのクリーニング屋さんの場合には、トレンチコートのクリーニング後の仕上がりについて事前に相談しておくのがおすすめです。
クリーニング後のトレンチコートは、必ず袋から出してクローゼットに保管しましょう。
袋に入ったままだと、湿気が溜まってしまい、カビや変色に繋がってしまいます。
クローゼットに保管する際にも、通気性が悪いとトレンチコートに良くないため、クローゼットの中はなるべくゆとりを持って、服同士を詰めすぎないようにするのがポイントです。
適度に間隔を開けて保管しましょう。

まとめ

トレンチコートは第一次世界大戦から現在までの長い歴史の中で、現代の服にアップデートされてきました。
丈夫な生地が特徴ですが、ブラッシングのしすぎには注意し、型崩れを防ぐためにハンガーにかけて保管しましょう。
自分では取りきれない汚れが付いた場合には、プロのクリーニング屋さんに依頼するのがおすすめです。
トレンチコートを上手く着こなすことで、重たくなりがちなメンズの冬コーディネートを格上げでき、コーディネートの幅を広げることができます。
仕事着から普段着まで幅広く使えるため、1枚持っておくと便利なアイテムですよ。



Writer執筆者紹介


松 はじめ

松 はじめ

東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)

リセット仕事服(技術評論社)