大人のビジカジを格上げする「キルティングコート」という最適解
ライター:真沙幸 監修:松はじめ
2026.01.15
― 軽さ・品・着回し力を備えた冬アウターの新定番 ―
冬のビジネスカジュアルスタイルにおいて、多くの男性が一度は悩むのが「アウター選び」です。
チェスターコートやステンカラーコートは定番ですが、
- 少し堅すぎる
- ロング丈は気軽に羽織れない
- 重くて肩が凝る
こうした理由から、次の選択肢を探している方も多いのではないでしょうか。
そこで今、大人の男性から注目されているのがキルティングコートです。
上品さとカジュアルさ、その“ちょうど中間”に位置するこのアウターは、30代後半〜40代以降のビジカジに非常に相性が良い存在です。
なぜ今、キルティングコートが大人にフィットするのか
キルティングコート最大の魅力は、「きちんと感がありながら、構えずに着られる」点にあります。
ダウンほどカジュアルすぎず、ウールコートほど重たくない。
この絶妙な立ち位置こそが、ビジネスとプライベートの境界が曖昧になった現代の働き方にマッチしています。
特に次のような方には、キルティングコートは非常に有効です。
- スーツほど堅くない服装が許されている職場
- ジャケット着用が前提のビジカジスタイル
- 通勤と私服兼用でアウターを使いたい
大人に似合うキルティングコートの3つの特徴
1. 軽さと暖かさを両立した素材構成
キルティングコートは、中綿を挟み込んだ構造のため、見た目以上に軽く、保温性も十分です。
最近のモデルでは、
- 撥水加工を施した表地
- 軽量で保温力の高い中綿
- 環境配慮型素材の採用
など、機能面でも進化しています。
「コート=重い」というイメージを覆す着心地は、長時間の通勤や移動が多い大人世代にとって大きなメリットです。
2. 体型を選ばない“ボクシーシルエット”
大人のアウター選びで重要なのが、体型とのバランスです。
キルティングコートは、細すぎず・大きすぎない程よいボクシーシルエットが主流。
- 身体のラインを拾いすぎない
- ニットやジャケットを着込んでも着膨れしにくい
- 見た目に「余裕」が生まれる
この“余白”こそが、40代以降の男性に必要な大人の雰囲気を作ってくれます。
3. 英国由来のクラシックなディテール
キルティングコートの多くは、英国のカントリーウェアやミリタリーウェアをルーツに持っています。
- コーデュロイ素材の襟
- チンタブ付きの首元
- 控えめで上品なキルティングステッチ
こうしたディテールが、シンプルな装いでも「雰囲気」を生み出します。
ダウンだとラフすぎる、ウールコートだと堅すぎる。
その間を埋める存在として、キルティングコートは非常に優秀です。
定番コートとの違いは「着回し力」
同じ冬アウターでも、シンプルなステンカラーコートはどうしてもキレイめ寄りになりがちです。
一方キルティングコートは、
- セットアップ
- ジャケパン
- デニム
- スウェット
と、合わせられる幅が圧倒的に広いのが特徴です。
仕事では信頼感を保ちつつ、休日は気負わず着られる。
この「オン・オフ両対応力」が、大人世代に支持される理由です。
大人の男性におすすめのコーディネート3選
1. セットアップでつくる王道ビジカジ
ブラウンやネイビーのセットアップにキルティングコートを羽織るだけで、
程よく力の抜けたビジネスカジュアルが完成します。
足元はローファーや革靴、バッグはレザー素材を選ぶと、全体が引き締まります。
2. 都会的な通勤スタイル
ネイビー系のセットアップにスニーカーを合わせ、軽快さをプラスした現代的なスタイルも好相性。
キルティングコートはスポーティな要素も受け止めてくれるため、通勤スタイルを一段アップデートできます。
3. ジャケパンで差がつく上級者コーデ
ネイビージャケット×グレースラックスといった定番ジャケパンに羽織ると、一気に洗練された印象に。
色数が増えがちなジャケパンスタイルでも、キルティングコートなら自然にまとめてくれます。
失敗しないための2つの注意点
● サイズ感は「ジャスト〜ややゆとり」
大きすぎるサイズは野暮ったく見える原因になります。
アウターとしての余裕は必要ですが、過度なオーバーサイズは避けましょう。
● 色はまずネイビーかブラック
最初の1着としては、どんな服にも合わせやすいネイビーかブラックが鉄板です。
着回しを重視するなら、まずはこの2色から選ぶのがおすすめです。
帽子を合わせて完成度を高める|大人のキルティングコート×帽子
キルティングコートは、アウター自体が比較的シンプルなため、帽子をプラスすることでコーディネートの完成度が一段階上がります。
シンプルなニット帽が相性抜群
最も取り入れやすいのがニット帽です。
ただし、ボリュームのあるタイプやロゴ入りはカジュアル感が強くなりすぎるため注意が必要です。
おすすめは、
- ボリュームは控えめのハイゲージ
- ネイビー、チャコール、ブラックなど落ち着いた色
- 装飾のないシンプルなデザイン
キルティングコートの上品さを損なわず、通勤スタイルや休日の街着にも自然に馴染みます。
特に、ネイビーのキルティングコート×ダークカラーのニット帽は、大人の余裕を感じさせる王道の組み合わせです。
ハットは「休日専用」と割り切るのが正解
中折れハットやフェルトハットも、キルティングコートとは相性の良いアイテムです。
ただし、ビジネス寄りの場面ではやや主張が強くなるため、休日用と割り切って使うのがおすすめです。
デニムやニットと合わせたカジュアルスタイルに取り入れると、「服が分かっている大人」という印象を演出できます。
帽子合わせで意識したい大人のルール
最後に、40代以降の男性が帽子を取り入れる際の基本ルールをまとめます。
- コートより目立たせない
- 色数を増やしすぎない
- シンプルなデザインを選ぶ
帽子は主役ではなく、全体を引き締める“仕上げ”の存在。
キルティングコートの上品さを活かす意識を持つことで、自然で洗練されたスタイルが完成します。
まとめ:年齢を重ねたからこそ、選びたい一着
キルティングコートは、「若作りでもなく、老けても見えない」そんな絶妙な立ち位置のアウターです。
- 軽くて暖かい
- ビジネスにも私服にも使える
- 年齢を重ねても違和感なく着られる
大人のビジカジを本気で楽しみたいなら、ぜひ一度、キルティングコートという選択肢を取り入れてみてください。
きっと、冬の装いが一段階上のレベルへと変わるはずです。
この記事で紹介した商品
Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)









