メンズの夏のおしゃれに!麦わら帽子の定義と種類

2022/01/14

  • 帽子コラム


「夏の帽子」と聞いて、どんなものをイメージしますか? 麦わら帽子? ストローハット? パナマハット? これらの帽子には、定義や被り方の違いなどはあるのでしょうか。

そこで今回は、広い意味で「麦わら帽子」と捉えられる夏帽子についてまとめてみました。

そもそも「麦わら帽子」ってどんな帽子?

麦わら帽子は、小麦などの藁(わら)もしくは藁状の素材(植物由来素材や合成素材)で編んだ帽子を指す呼称です。

麦わらは麦稈(ばっかん)とも呼ばれるため麦稈帽子(ばっかんぼうし)、英語ではストロー(straw)と呼ばれるためストローハット(straw hat)という別名もあります。

元々は、文字通り麦わら(=麦の藁)を素材とする帽子のみを指していましたが、現在では麦わら以外の天然繊維や化学繊維を素材とするものであっても、形状や質感を麦わら帽子のスタイルに寄せて作られた帽子種類全般が、麦わら帽子(ストローハット)と呼ばれます。

特に日本においては、原材料である麦わらを平たくつぶして真田紐のように編んだもの(麦稈真田/ばっかんさなだ)を、さらに渦巻き状に縫い合わせた、欧米でいう「ブレードハット」的なものを麦わら帽子(ストローハット)として認識している方が多いようです。

ラフィアやシゾールも広い意味でストローハットの一種

上でご紹介したように、麦の藁(わら)以外の植物繊維を使って編まれたハットも、広い意味で麦わら帽子(ストローハット)の一種として捉えられています。

ラフィアは、熱帯アフリカやマダガスカル島に自生するラフィアヤシの葉に由来する繊維で、麦の藁とは異なり適度な油分を含むため、細工しやすく丈夫であることが特徴になります。またラフィアで編まれたハットは、比較的お求めやすい価格であることも魅力です。

シゾールは、フィリピン原産のマニラアサ(アバカ)の葉からとれる繊維です。「麻」という名前がついていますが、厳密には麻ではなくバナナの仲間で、バショウ科の植物になります。この繊維は、日本のお札(紙幣)の原料にも使われています。

シゾールは細く軽くて丈夫な上に、染色性が高く見映えのする発色が期待でき、美しい光沢感を出すこともできます。そのためシゾールのハットは高級品として認知されています。

夏帽子の代表格パナマハット(本パナマ)がおすすめ

パナマハット(パナマ帽)も、広義には麦わら帽子(ストローハット)の一種といえますが、メンズのパナマハットは一つの独立した帽子ジャンルを形成しています。

素材に天然トキヤ草(パナマ草)を用いたパナマハットは「本パナマ」と呼ばれ、他の素材を編んで作られたハットとは明確に区別されています。その特徴は、柔らかく軽いこと。

日本で広く「麦わら帽子」として認知されている「ブレードハット」がかっちりハードな質感なのに対して、パナマハットには特有の軽さとしなやかさがあります。そのため被り心地も実に軽快。暑さの厳しい季節にかぶるのに、ベストな帽子と言えるのではないでしょうか。

形状の種類は、中折れ帽タイプが中心で、ポークパイタイプ、ウェスタン風なども人気。珍しいところではハンチングタイプなどもあります。色(カラー)は、ナチュラルとホワイト(ブリーチ)が基本になりますが、それ以外のカラーバリエーション(色展開)も豊富です。

種類やブランドがたくさんあるので、帽子専門店「時谷堂百貨」の通販サイトをぜひご利用ください。被り方のポイントをご紹介するページもあります。

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