フェルトハット 商品一覧
時谷堂百貨が取り揃える「フェルトハット」一覧です。ウール、ラビットファー、ビーバーファー、カシミヤ。上質なフェルト素材を惜しげもなく用いた、格調高い高級フェルトハットの数々をご用意しております。
フェルトとは、動物の毛(獣毛)を圧縮してシート状(布状)に加工したもののこと。「フエルト」とも、また繊維を織ったり編んだりしないことから「不織布」とも表現されます。
哺乳類の毛の表面はウロコ状のキューティクルで覆われ、熱や圧力、振動を加えることでキューティクル同士が噛み合って離れなくなる、という性質があります。この現象を、縮絨(しゅくじゅう)もしくはフェルト化と呼びます。
こうした性質を利用し、獣毛を広げて圧力をかけ、揉んだり、巻いて転がしたりすることでフェルトが作られるのです。
フェルトハットに用いられる獣毛は、主にウール(羊)、ラビット(兎/うさぎ)、ビーバーの3種類。その中でも、ラビットファー、ビーバーファーから作られるフェルトは「ファーフェルト」と呼ばれています。
一般的に、その希少価値の高さから、ビーバーが最高級、2番目がラビット、それ続いてウールというランク付けになります。また少しレアですが、カシミアヤギの毛であるカシミヤを用いたフェルトハットもあります。
ウールフェルトハットは、羊の毛(羊毛)を素材としたものです。比較的容易に縮絨ができることから、最も身近で手に届きやすいフェルトハットとなっています。
ウール素材のフェルトハットは、仕上げにより硬さがマチマチですが、選ぶ際には、触った時にザラザラしていない、手ざわりのよい滑らかなものを選ぶのが好ましいでしょう。
ラビットファーフェルトハットは、ラビット(兎)の毛を素材としたものです。兎毛は細くて直毛であるため、軽くてキメ細やかで手ざわりもよく、身に着ける人に極上のかぶり心地をもたらしてくれます。
毛が中空であることから保温性も抜群で、上質素材ならではの暖かさを実感できます。また染料が毛の内側からも外側からも含浸するため、発色のよい美しい仕上がりとなります。
ビーバーファーフェルトハットは、ビーバーの毛を素材としたものです。その潤いに満ちた天使のように優しい手ざわりは、ウール、ラビットといった他のフェルト素材を圧倒する上質感を誇ります。
上品な光沢をもつビーバーの毛は、かつてはヨーロッパの貴族・軍人が愛用した帽子や、英国紳士の象徴ともいえる山高帽にも、素材として用いられていました。そのクラシックな伝統を受け継ぐ高級感から、ビーバーハットは、現代においても多くの帽子ファンの憧れの的となっています。
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