帽子は洗える?洗えない?帽子の洗い方、洗濯について
いつも大切にしているお気に入りの帽子が汚れてしまったら、とてもショックですよね。当店・時谷堂百貨にも時折、「洗える?」「洗えない?」「どうしたらいいか分からない!」といったお客様の声が寄せられてきます。
基本的に「ほとんどの帽子が洗濯不可」です。ただ一方で、「洗える帽子」もいくつか存在します。そのポイントは、帽子に付いている「品質表示タグ(洗濯表示タグ)」にあります。
そこでこのページでは、その帽子が洗えるかどうかの判断基準、洗い方の手順、洗えない帽子を長くきれいに保つためのコツなどをご紹介します。
まずは水洗い可能か不可か、洗濯表示タグを確認
まずは帽子の内側に付いている、「品質表示タグ(洗濯表示タグ)」をご確認ください。
左端の桶(おけ)のマークが、家庭洗濯の可否を示しています。
これに「×」印が付いている表示は、「家庭洗濯NG」を意味します。水洗いすること自体が帽子の劣化の要因になってしまうため、下で紹介する別の対策を試してみてください。
次に、桶(おけ)に人の手の表示は、「液温40℃を限度とした手洗いが可能」を意味します。当店・時谷堂百貨が取り扱う帽子で家庭洗濯が可能なものは、ほとんどがこの表示で、洗濯機が使用できないものになっています。
手洗いが可能な帽子は、おしゃれ着用洗剤を使用して洗います。スベリ(帽子内側の額が当たる部分の生地)や付属のアクセサリーなどが水に濡れても問題ない素材かどうか確認した上で、押し洗いで洗濯しましょう。
手洗い可能な帽子に多いのは、キャップ類、ニット帽、スポーツ用途のものなどです。素材としては綿(コットン)やポリエステルが多くなっています。
洋服などで「洗濯可能」となっているウールや麻の素材の帽子も洗えるかな?と思いがちですが、帽子の場合はほとんどが「洗濯不可」です。水に濡れることで帽子を形崩れさせてしまう場合があるのでご注意ください。
【洗える場合】洗濯できる帽子の洗い方の手順は?
ここでは、洗濯できる帽子の洗い方の手順をご紹介します。
[用意するもの]おしゃれ着用洗剤、汚れ落とし用歯ブラシ、タオルなど
- 目立つ汚れがある場合には、汚れの部分に洗剤の原液を染み込ませて、歯ブラシなどでたたくように馴染ませます。
- 洗剤を入れた水の中で押し洗いします。(洗剤は表示に従った分量で)
- 水を取り替えてすすぎます。すすぎは何回か繰り返します。
- 乾いたタオルにくるんでやさしく水分を取ります。
- せっかく洗っても、形が崩れていたり、しわが入ったまま乾いてしまうと台無しです。 形を整え、日が当たらない風通しの良い場所で陰干しをしましょう。濡れた状態で吊るさず、形を整えて平干ししてください。 型くずれしないように、内側にタオルなどを詰めるとよいです。(ざるの上にかぶせてもよい)
洗える場合
弱い手洗いが可能です。押し洗いを推奨。
※使用する洗剤の種類や分量は帽子本体の生地によって変わるので、詳細は内側の品質表示タグの付記用語をご確認ください。
洗濯後は日が当たらない場所に置いて、濡れた状態で吊るさず形を整えて平干ししてください。
乾いたタオルや洗濯ネットを丸めてクラウン(頭頂部)に入れて干すと、型崩れ防止効果があります。
【洗えない場合】洗濯できない帽子のお手入れ方法は?
こまめなお手入れが、帽子を長くお使いいただくコツです。洗濯できない帽子でも、着用後に少し手間をかけることで、汚れを抑制することができます。
着用後は乾かす
乾かすことでカビや臭いの防止になります。風通しの良い場所に陰干しをしてください。臭いが気になる場合は、ハットスプレーをご使用下さい。
硬く絞った布で拭く
汗や皮脂汚れが付きやすいスベリの部分は、濡らして硬く絞ったタオルなどで汚れを移すような感じで軽く拭き取ります。汚れがひどい場合は、中性洗剤やおしゃれ着用洗剤を薄めて含ませた布で拭きとってみましょう。拭いた後は風通しの良い場所で乾燥させてください。
ブラッシングをする
フェルト素材の帽子は、 帽子ブラシでブラッシングをします。ほこりや汚れを落としフェルトの毛並みが整います。
一般的なクリーニング店はNG
当店では、ご近所の一般的な衣類のクリーニング店に出して「色落ちしてしまった」や「型崩れした」「縮んでしまった」等のご相談をいただくこともあります。一度そうなってしまった帽子は元には戻りません。大切な帽子は帽子専門のクリーニング店にご相談下さい。
<帽子専門のクリーニング店> メタモルフォーシア クリーンハット有限会社
〒344-0102 埼玉県春日部市西宝珠花60 電話:048-748-2121
※全国からご依頼できます。まずはお電話にてご相談下さい。
洗えない場合
洗濯はできませんが、スベリ部分のお手入れは可能です。
固く絞った濡れタオルで、叩くように拭くのがポイントです。
※帽子のお手入れについては、内側に付いている品質表示タグの絵図表示、付記用語をご確認のうえ、行ってください。
長くご愛用いただくためには、汗シミなどで帽子そのものを汚さないことが重要です。下でご紹介する「制菌ライナー」をご活用ください。※革製のスベリには使用できません。
お気に入りの帽子を長くかぶるなら「制菌ライナー」「ハットランドリー」を
気に入っている帽子だからこそ、毎日のようにかぶってしまって、汚れ方もひどい……。そういった汚れを防止するおすすめアイテムが、「帽子用汗止め消臭・制菌ライナー」です。
スベリのある帽子にお使いいただけます。※革製のスベリには使用できません。スベリ部分の汗染みやファンデーションなどの付着を防ぎ、取り付けるだけで大切な帽子を長持ちさせてくれる優れものです。
また、愛用する帽子ほど、気になってくるのは「臭い」ではないでしょうか? そんな場合におすすめなのが、帽子専用の除菌・消臭スプレー「ハットランドリー」です。
着用後、帽子にサッとスプレーするだけで、臭いやシミの元となる菌を取り除きます。同時に防カビ・防虫の効果も発揮。主成分のフィトンチッドは、植物由来の100%天然成分のため、安心してお使いいただけます。
帽子用汗止め消臭・制菌ライナー(ロング)
1,100円(税込)
帽子用汗止め消臭・制菌ライナー(ショート)
880円(税込)
帽子用汗止め消臭・制菌パッド(頭上用)
1,320円(税込)
ハットランドリー100ml
1,870円(税込)
ハットランドリー50ml
1,100円(税込)
手に負えない汚れは帽子専門のクリーニング店に相談を
家庭洗濯できない帽子の汚れが目立つようになってしまった、フェルト・ファーといったデリケートな素材の帽子をきれいにしたい、などご自身の手に負えないような帽子のお悩みについては、帽子専門のクリーニング店にご相談されることをおすすめします。
<帽子専門のクリーニング店> メタモルフォーシア クリーンハット有限会社
〒344-0102 埼玉県春日部市西宝珠花60 電話:048-748-2121
※全国からご依頼できます。まずはお電話にてご相談下さい。