革製品を長く美しくお使いいただくために
革製品は、使い込むほどに風合いが増す一方、素材の特性を理解したお手入れが欠かせません。本革・起毛革・合成皮革など、素材ごとに適した方法でメンテナンスを行うことで、長くご愛用いただけます。
ご使用時・日常ケアの基本
- ご使用後は、柔らかい布で乾拭きし、表面や内側のホコリ・皮脂・汗を軽く落としてください。
- 水分や汗が付着した場合は、擦らず押さえるように拭き取り、陰干しで自然乾燥してください。
- 強い摩擦や頻繁すぎるお手入れは、革を傷める原因になります。
※除菌シート・アルコール・水拭きの繰り返しは、革の劣化を早めるためお控えください。
素材別 お手入れのポイント
スムースレザー(牛・馬・山羊・羊など)
- 汚れは革専用クリーナーで軽く拭き取り
- 1~2か月に1回程度、乳化性クリームを薄くなじませてください
オイルレザー
- 革本来の油分を活かす素材です
- 半年に1回程度、オイルを少量ずつ補給すると、深みのある表情に育ちます
起毛革(スエード・ヌバック)
- 日常はブラッシングで毛並みを整えるのが基本
- 汚れには専用ラバーを使用し、防水・栄養スプレーを定期的に使用してください
合成皮革
- 乾拭き、または固く絞った布で優しく拭き取り
- 必要に応じて、合成皮革対応の専用クリーナーをご使用ください
※ケア用品は必ず「使用可能な革の種類」をご確認のうえ、目立たない部分で試してからご使用ください。
保管方法のポイント
- 直射日光・高温多湿を避け、風通しの良い場所で保管
- ビニール袋は避け、通気性の良い布袋や不織布に包んでください
- 帽子は型崩れ防止のため、中に詰め物を入れて保管
- 財布は中身をすべて抜き、膨らんだ状態での保管は避けてください
長期間使用しない場合も、軽くお手入れしてから保管することで状態を保ちやすくなります。
こんな場合はご注意ください(NG例)
- 濡れたまま放置する管
- 直射日光や暖房器具で乾かす管
- クリーム・オイルの塗りすぎ管
- 密閉状態での長期保管
汚れがひどい場合や判断に迷う際は、無理に自己処理せず、専門のクリーニング業者への相談をおすすめします。







